中国の治安は良いの悪いの?
中国は今、人々が明るく元気のある国。治安も比較的安定している
中国の流動人口が2億人を突破!
5大都市は北京・上海・深セン・太原・成都
北京南駅の構内。汽車や飛行機に乗って多くの人たちが都市部へ移動する
都市部の比較的な経済発展を影で支える地方労働者
これだけの流動人口があるというのも大きな驚きなのですが、さらに留意すべきなのは、中国で流動人口というのは地方からの移住者全体を指し示すという点です。つまり、10年以上居住する人々も流動人口として数えられるということです。中国では戸籍の変更が非常に難しく、居住暦数十年の“地方戸籍の夫婦”がその地で出産した場合、子供はやはり“地方戸籍”となります。そして、地方戸籍の人は地元戸籍の人から差別されがちです。最近でこそ、あからさまな蔑視は少なくなってきましたが、地方戸籍の子供の進学や受験が不利だったり、給与が安かったりなど、具体的な問題が残っています。厳しい戸籍制度の設定は都市部への人口集中を防ぐため――と言いますが、その制度が社会のひずみを生み出しているのも、また事実なのです。
2009年、犯罪数が大幅に増加!
けれど、人口当たりの犯罪数は日本より少ない!?
マイカー族増加に象徴される経済発展の影に存在する貧困層
※治安事件…旧刑法の違警罪に相当
とにもかくにも、経済が急激に発展し、社会が複雑になり、地域格差、貧富の格差がどんどん広がっていく中で、殺人、略奪、強姦など深刻な暴力事件が増加傾向にあるということは、まぎれもない事実なのです。
治安を案ずるような大事件はめったにナシ
けれど、油断は大敵! 自分の身を守るのはまず自分
パトロールが頻繁になされる都市部の繁華街
ただし、「人のいるところに犯罪あり」。悪い人がいない国や、犯罪が起こらない地域などというのは、残念ながら存在しないものなのです。実際、治安が安定しているといわれる北京や上海でも、日本人が殺傷事件や暴力事件、引ったくりなどの被害にあっています。文化も習慣も違う外国へ出たら、「自分の身はまず自分で守る」というぐらいの、強い意識が大切です。夜遅く人気のないところへ行かない。多額の現金は持ち歩かない。挑発するような格好で出歩かない。電車やバスに乗る時はカバンに気をつける。相手の感情を逆なでするような発言をしないなどなど、極々当たり前のことを当たり前に実行することが、危険を遠ざける第一歩です。そして、出発前には「外務省 海外安全ホームページ」をチェックして、安全に関する基本情報を入手しておくようにしましょう。
中国人が語る中国の治安
ナンバーワンは杭州(浙江省)、ワーストワンは東莞(広東省)
安全レベルナンバーワン都市は地上の天国と讃えられる杭州
続きを読む>>>中国の都市別治安ランキング
季節で考える中国の治安
一年で危ない!と言われるのはどの時期?
順調に経済成長が続き、比較的治安が安定している中国ですが、一年の中で「特に注意したほうがいい」という時期があります。それはいったいどの季節なのでしょうか?続きを読む>>>中国旅行で気をつけるべき時期
中国での犯罪対策
「犯罪は起こるもの」として捉える中国人
それでは、中国での安全対策とはいったいどんなものなのでしょうか? 中国人が日本を訪れると「町中があまりに無防備でびっくりする」と言います。それだけ、日本は平和だということなのですが、ある意味、私たちの“平和ボケ”が、大きな危険に繋がることもあるのです。続きを読む>>>中国での犯罪対策
中国の治安・緊急連絡先
日本の110番や119番って中国では何番なの? トラブルに遭遇したら、どこに連絡すればいいの? そんな“いざ”という時のために知っておくべき中国の緊急連絡先を一挙紹介します! 中国へ旅立つ前に一読はもちろん、できればプリントアウトして持っていってくださいね。続きを読む>>>中国の緊急連絡先