中国のタブー
政治、性、麻薬は中国の三大タブー

国の根本的な

国の根本的なスタンスは1949年の建国当時から変わっていない

クラブー

クラブやバーなどでは、抜き打ちの麻薬捜査が行なわれることも……

ここ数年で、名実共に経済大国となった中国ですが、忘れてはならないのは中国が共産主義の一党独裁国家だ——ということです。不動産や高級車、一流ブランドを買いあさる中国人を見ていると、ついつい失念しそうになるのですが、国の根源は1949年の建国以来、何一つ変わってはいません。そんな中国が国を挙げてタブーとしているのが、「政治・宗教活動」、「性的サービス(売春等)」、「麻薬」です。

日本では、政治・宗教活動はその自由が認められていて、死刑になるようなことはありません。しかし、中国では中国政府批判、共産党批判は死刑判決即決行に該当します。宗教に関しては、憲法には「公民は宗教信仰の自由を持つ」と規定されていますが、共産党の指導に従わないものは“邪教”として弾圧されます。

さて、性的サービス(売春など)や麻薬販売ですが、この二つは多くの国でも悪とされ、取締ること自体は問題ないのですが、注目すべきはその処罰方法です。日本ではこれらの犯罪で死刑判決がでることはまずないのですが、中国では死刑になるケースがあります。特に麻薬の売に対しての判決は厳しく、終身刑や死刑になることが少なくありません。実際、麻薬密輸罪に問われて3人の日本人が死刑執行されたニュース(2010年)は記憶に新しいと思います。中国はアヘン戦争の経験から、麻薬犯罪は民族を滅ぼす重大事案と捉えているのです。

三大タブーではありませんが、日本人が巻き込まれやすい犯罪として、「骨董品等の文化財の海外持ち出し」があります。文化財の不正な海外持ち出しは処罰(懲役刑、罰金など)の対象となります。よくあるのは、知人や初対面の人から「これを日本に持っていって欲しい」と頼まれるパターン。いくら他人から引き受けたといっても、検挙されて罰せられるのは「所持していた人」なのです。安易に物品運搬を引き受けることは、絶対に避けるようにしましょう。

「日本の常識、世界の非常識」と言われるように、「日本でこうだったから、外国でもこうだろう」という考えは通用しません。「郷に入っては郷に従え」です。現地の状況をしっかり把握することが、安全の第一歩なのです。