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幼稚園の「鼓笛隊」に賛成?反対?

秋の発表会を目指して、幼稚園でそろそろ始まるのが「鼓笛隊」の練習。幼稚園によっては、先生も子どもも、そして親も必死になるものです。今回は「鼓笛隊の功罪」について考えてみました。

猪熊 弘子

猪熊 弘子

子育て ガイド

ジャーナリスト。名寄市立大学特命教授 (一社)子ども安全計画研究所代表理事。 保育・教育、子ども施策などを主なテーマに、執筆・翻訳、テレビ・ラジオ出演、講演を行なう。4人の子どもの母。著書多数。『死を招いた保育』(ひとなる書房)で第49回日本保育学会 日私幼賞・保育学文献賞受賞。

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秋の発表会や運動会を目指して、幼稚園でそろそろ始まるのが「鼓笛隊」の練習。すばらしい鼓笛隊の演奏が年間行事の目玉になっている幼稚園では、先生も子どもも、そして親も必死になるものです。親の趣味によって好き嫌いがはっきり分かれる鼓笛隊。今回は「鼓笛隊の功罪」について考えてみました。

第一の難関はパート決め

鼓笛隊
鼓笛隊、好きですか? 嫌いですか?
鼓笛隊のある園では、練習の前にパート決めという大イベントがあります。例年、5月ころになると、そろそろ誰がどの楽器をやるかの担当を決めるのです。

それが最初の難関! 目立つ楽器をやりたい子、やらせたい親、そしてそれを決める先生の間ではちょっとしたトラブルが起きることもあります。

「大太鼓をやりたい!」と思っていた子があまり上手に太鼓をたたけなくて中太鼓や小太鼓になって、親子ともどもガッカリ……ということもあるでしょう。鉄琴や木琴など、ある程度の鍵盤の知識が必要な楽器には、ピアノやエレクトーンを習っている子が優先されて、習っていないのにやりたかった子は悲しむかもしれません。目立つ楽器の担当になれず、ピアニカや笛などになったと親が落ち込むこともあるでしょう。

誰がどのような楽器になるか、その選び方は、園によって、あるいは担任の先生によって違ってくるものです。幼児期の子どもにできることには、かなりの差があります。音楽を習っている子が習っていない子よりもできるのは当たり前。先生たちは、本来、そういった子どもたち1人ひとりの力を見極めた上で担当する楽器を決めているのだそうです。

鼓笛だけでなく、年間の行事をトータルに考えて、目立つ役があればバランスよく配置することもあるかもしれません。

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