「専業ママは幼稚園、ワーキングママは保育園」。日本の幼稚園・保育園に関する行政は、基本的にはこのような前提で運営されています。
保育園は福祉施設であり、子どもが「保育に欠ける」状態のみ入園可能となっています。(保育園の基礎知識(1)参照)
つまり、母親が家事以外に仕事を持っている家庭の子どもが保育園の対象(認可園の場合)となっているのです。
では専業主婦のママは、子どもが幼稚園に入るまではどこにも預けることはできないのでしょうか?実家の祖父母の助けが得られない場合は、24時間子どもと一緒にいるしかないのでしょうか。
いえ、認可外の保育サービスなら、母親が働いていなくても利用することは可能なのです(保育園の基礎知識(2)参照)。
今回は、働いてないけど、子どもを預ける方法について考えてみたいと思います。
1 専業ママは、悩んでます!
2 専業ママ向けの預け先
1 専業ママは、悩んでます!
【「自分の時間」が欲しい!けど…】
体力的な問題や様々な事情・考え方から、「子どもが小さいうちは育児に専念」を選んだママ。「ゆっくり子どもと向き合うために…」と選んだ道なのに、気がつくと毎日に追われて疲れはたまるばかり。
はじめての幼稚園と「下の子」のように、入園前の1~2歳で第2子を妊娠することも多いはず。「つわりで苦しい」「子どもの外遊びにつきあってやれない」という状況では、母子ともにストレスがたまります。
また、育児中だからこそ、ちょっとした趣味や習いごとで気分転換がしたい。好きな本、いえ新聞でいいからゆっくり読みたい。「できればそのうち働きたいから」と、資格試験などの準備をしたいママもいるでしょう。
「幼稚園入園までのガマン、ガマン!」と乗り切れればいいのだけれど…。「何とかしたい!」と思ったら、どうすればいい?
【夫や周りの人にも理解されない】
でも、「働いていないのに子どもを預けている人なんて、周りにはなかなかいなくて…」という場合も多いはず。
「ちょっとだけでも子どもを預ける方法はない?」とインターネットなどで調べてみても、保育園情報はワーキングママ向けのものばかり。
「なんで仕事もしていないのに、預ける必要があるの?」と夫に言われたり、「この時期は、みんながんばっているんだからしょうがないよ」と実母にも言われると、やっぱり自分にガマンが足りないのかも、なんて思ってしまいます。
【一番の壁は自分自身?】
そう、「働いていないのに子どもを預けたいなんて、私のわがままでは?」というママ自身の気持ちが、一番の壁かもしれません。
今の時代に専業主婦を選んだママは、「誰かに強制されたわけではなくて自分で選んだのだから、自分で責任をとらなければ」という気持ちが強いのではないでしょうか?
でも、育児には「休日」がありません。そのために、子どもの些細なことにイライラするようなことがもしあるのだったら、解消するための方法として「預けてみる」を検討する価値は、大いにあると思います。
ちょっと預けてみることで、子どものかわいさを再発見したり、意外なたくましさを見つけることもできるかもしれません。
もちろん、自分で看ればタダだけど、預けるとお金がかかるのも事実です。でも、「お金がかかる」という点では、子どものおけいこ事や幼稚園だって同じ。
子どもが小さい今、母親が余裕を持って子どもと接するために、予算をこちらに回すというのも、ひとつの合理的なお金の使い方ではないでしょうか。
では、実際に幼稚園入園前の0歳~3歳くらいの子どもを預けるには、どのような方法があるのか。次のページでご紹介します。
保育園の基礎知識(1)幼稚園とどう違う?認可って何?
保育園の基礎知識(2)認可外保育園を検討するとき
2人目出産と入園が重なったらどうしよう!はじめての幼稚園と「下の子」