脳科学に基づく久保田式育児法とは

脳科学に基づく久保田式育児法とは


脳科学に基づく久保田カヨ子さんの「久保田式育児法」ってご存知ですか? 全て、脳科学の理論に基づく育児法です。
 

久保田式育児法の発案者、久保田カヨ子さんってどんな人?

夫は脳神経科学の世界的権威である京都大学名誉教授の久保田競氏。そこで、カヨ子さんは、夫の文献を基に脳科学を学び、昔ながらの子育て法が脳の発達に大きな効果があることを確信し、独自の「久保田式育児法」を確立しました。

「カヨ子ばあちゃん 73の言葉」によると、「脳が飛躍的に成長していく0歳から3歳までの手のかけ方が大変重要になってきます。逆に、この時期までに脳の基礎を作ってさえおけば、その後、保育園、幼稚園、小学校と進んでいくときに、それほど苦労しないはずです。」ということです。
   

久保田式育児法とは……脳科学に基づく子育てのヒント

夫の久保田競氏の著書「赤ちゃんの脳を育む本」の解説を交えながら、ご紹介します。

1.子育てほど面白いものはない!これぞ女の特権
子育て中のお母さんの中には、社会からか隔絶され、置いてきぼりにされていると感じたり、帰宅が遅く、子育てを妻任せにしている夫に不満を抱く方も少なくないかと思います。

しかしながら、今後の日本の将来を担う子どもを育てることは、何よりも大切な「社会活動」です。日々成長していく赤ちゃんを育てることは、とてもやりがいのある仕事です。会社の一歯車として働く以上の喜びです。

2.オムツを替える時は必ず声をかける
「オムツを替えて気持ち良くなったね」と気分のいいことを表わす言葉を何度も繰り返してあげましょう。たとえ、言葉の意味はわからなくても、母親の声の調子や表情で、それがどんな意味を持っているのかを神経回路は理解しているので、赤ちゃんの表情も豊かになってきます。

いろんな会話があふれた大家族と違って、核家族で昼間はお母さんと赤ちゃんだけという家庭では、意識して赤ちゃんに声をかけてあげましょう。

3.「いない いない ばあ」は記憶力を鍛える
「いない いない~」と言ってる間、そこにお母さんの顔があったことを覚えておくので、記憶力を鍛えるトレーニングとして、とても有効です。ですから、赤ちゃんをあやすだけではなく、知的な発達を促す遊びとして重要な意味を持っているのです。何かに視線を集中し、物事を期待して待つという行動は前頭連合野の訓練に最も適しています。

4.「にぎる、つかむ、ひねる、つまむ」は0歳から
脳の司令塔、前頭前野がその指を使ってどのくらいの力をいつ出すか、という指令を出すと、それが脳の運動野というところに伝わり、そこから手や指へ、その情報が伝達されて、手が動くようになっています。ですから、0歳の時から「にぎる、つかむ、ひねる、つまむ」といった手や指の運動を繰り返しやらせてください。
また、それをさせる素材も、木綿やニットの布、タオル、ボタン、ゴムのボール、スポンジなど様々な手触り、様々な形の物を使いましょう。

5.三原色を知る
赤ちゃんが最初に認識できるのは赤、青、黄の三原色です。次に黒、白、いろいろと複雑な色が区別できるようになってきます。最初は色の名称を覚えさせるのではなく、まず、色を認知させ、同じ色と違う色を区別させていきます。

6.箸や鉛筆などは正しく使っている様子を何度も見せる
箸や鉛筆などはいきなり持たせず、まずは正しく使っているのを何度も見せることです。これは、ミラーニューロンシステムを鍛えることになります。ミラーニューロンシステムとは、動作、行動を見て、理解して、マネをするシステムで、マネをすることは創造性の発達を促し、前頭連合野の発達につながっていきます。

7.「抱っこ」よりも「おんぶ」がいい理由
子どもに何か新しいことを教えるときは、親が同じ方向を向いて見本を見せることが大切です。抱っこだと親の動作を逆向きに赤ちゃんが見ることになりますが、おんぶだと、子どもは親と同じ方向を向いています。ですから、親の動作を見ながら、子どもは頭の中にそのしぐさをインプットして、そのままマネできるのです。脳内のミラーニューロンシステムが働くわけです。

8.「どっちが好き?」と、質問する
例えば、絵本や図鑑を見ている時など、いろいろな機会に、「どっちが好き?」と子どもに聞いてみてください。自分で好きなものを選ぶことは、自分の意見を主張するための訓練になります。

9.「歩く」より「止まれ!」を覚えさせよ
外は車や自転車など危険がいっぱいです。靴をはいて外を歩くようになれば、「止まれ!」と言ったら止まれることが自分の命を守ることにもつながります。歩き出すと同時に「止まれ!」と言ったら、止まれるようにしつけることが大切です。

10.どんどん外に出かけよう
赤ちゃんとの外出は、準備が大変で、どうしても家にこもりがちになりますが、できるだけ、いろんな景色を見せて、さまざまな音を聞かせて、刺激を与えてあげましょう。

デパートや商店街、公園などには、ふだん家の中では見られないものがいっぱいあります。また、赤ちゃんが直接触れることのできる砂場や水遊び場は、皮膚感覚を鍛える絶好のチャンスです。

11.単語だけではなく、必ず、「文」で話す
子どもは自分を映す鏡のようなものです。お母さんが正しい日本語でいろんなことをどんどん話してください。

「いちご」「たまご」などの単語だけではなく、「このいちごは大きいから切って食べようね」「今日はたまごで何を作ろうかな」というように、必ず「文」で話すようにしてください。

12.話す時は視線を合わせ、言葉と表情で伝える
生まれたばかりの赤ちゃんでも、ぼんやりと物がみえていることがわかってきましたが、視野はとても狭いので、なるべく赤ちゃんの顔に近づいて、目線を合わせて話しかけましょう。言葉だけでなく、お母さんがどういう表情で話しているのかを伝えるためにとても重要なのです。

13.匂いの感覚を覚えさせるコツ
できるだけ多くの匂いをかがせてほしいと思います。匂いに敏感な子どもに育てるには、赤ちゃんのころから匂いについて意識した話かけをすることです。「ごはんだよ。美味しそうな匂いだね」「このいちご、熟れ過ぎて変な匂いがするよ、かいでごらん」など。できるだけ、「臭い」とか「イヤ」とは最初から言わないように。臭いイヤなものと頭の中で分類されないようにするためです。

14.紙を破る
紙を破るというのは高度な手の動きです。両手を上手に動かして、指先で力を加減しないとうまくいきません。手の動かし方や力の入れ方など学んでいきます。はじめは縦にも横にも破りやすい薄紙や新聞紙で練習し、できるようになったら、様々な種類の紙でやってみましょう。また、大きな紙を使って、両手を大きく開きながら、出来るだけ長く引き裂く練習もしてみましょう。

15.テレビは好きな番組だけ見せる
テレビは、言葉と映像のシャワーで、「見る、聞く、話す」ことの訓練として有効です。親子で一緒に、感想を言い合ったりしながら見ましょう。何時間もつけっぱなしで、テレビに子守りをさせるのは感心しません。好きな番組とその前後10分くらいを目安にテレビをつけましょう。
 


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