家族揃って食事をすることにはメリットが盛りだくさん

家族で食事

 家族で食卓を囲むこと……実は大きなメリットが沢山あるのです!

現代の家庭では、仕事や子供の習い事のスケージュールが立て込んでいるなどの理由で、家族揃って食事をすることが難しい場合もあります。けれど、家族全員で食卓を囲むことにどんなメリットがあるのでしょうか?まずは具体的に整理してみましょう。
   

家族揃って食事をするメリット1:学業への影響

家族揃って食事をすることと学業成績は、密接に関わっていると報告されています。米国の小学生を対象にした調査では、宿題をきちんとしているか、または習い事にどれほど通っているかといったことよりも、家族での食事の有無の方が、学業成績を予測するために有効と報告されています。

より年齢が上の思春期の生徒についてのコロンビア大学による調査でも、週に5回から7回家族で食事をしている生徒は、週に2回家族で食事をする生徒よりも、2倍成績がいいと分かっています。
また幼児は、本の読み聞かせよりも、夕食時の会話でのほうが、より多くの語彙を学ぶといった研究報告もあります。
 

家族揃って食事をするメリット2:身体への影響

9歳から14歳までの1万6千人近くの子供を対象にした調査では、家族揃って食べる方が、食材の種類も増え、よりバランスのとれた栄養成分を摂取することになると報告されています。また子供時代に慣れ親しんだヘルシーな食事習慣は、成人してからも続くといいます。子供が苦手とする食べ物も、食卓を囲み話しに花が咲く中、周りの家族が美味しそうに食べていたら、より口に運びやすくなりますね。
 

家族揃って食事をするメリット3:心への影響

多感でメンタル面で難しさを抱えることのある思春期にも、家族で食事をとることにより、たばこ、アルコール、ドラッグ、暴力、摂食障害、性的な活動など「問題行動」を起こす率が低くなると報告されています。米国ミネソタ州の5,000人以上のティーンネイジャーを対象とした調査では、鬱や自殺願望を低める効果があるとも分かっています。また「インターネット上でのいじめ」にあった子供達が、定期的に家族で食事をすることにより、立ち直ることができたという報告もあります。頻繁に家族で食事をする家庭に育った青年の方が、よりポジティブなムードを保ち、将来に対してよりポジティブな見方をするといった調査結果もあるようです。
 

家族揃って食事をするメリット4:家計への影響

家族それぞれが好きなものを個別に食べるよりも、一度にまとまった量を作った方が、食材費も少なくすみ経済的です。また一人一人が時間をずらして食事をするために、料理を何度も暖め直したり、お皿を洗ったりとする必要もなく、光熱費も安くすむでしょう。


こう見てくると、家族で揃って食事をすることには、学業面、健康面、メンタル面そして経済的にもメリットが盛りだくさん。とはいえ、現代の生活では、親も夜遅くまで仕事をする必要があったり、子供たちも習い事のスケジュールが立て込んでいたりと、毎日家族揃って食事というのも、なかなか難しい場合があるものです。内閣府の調査によると、子供だけで食事をする「孤食」が増えているとも報告されています。では、できるだけ家族で食事をするために、どんな工夫ができるでしょうか?
 

家族揃って食事をするための工夫 

家族で食事

ちょっとした工夫があれば、週に何度か家族で食卓を囲むことも可能!?

・スケジュールに組み込む 
「何曜日の何時に家族で揃って食事をする」と、スケジュールに組み込んでしまいましょう。毎日が難しい場合は週に2・3度でも。押し寄せるスケジュールに埋もれてしまわないよう、「歯医者の予約」と同じぐらいの「必要事項」としてしまうのも、ひとつの方法です。

・簡単に準備できる食事でいい
凝った料理に時間をかけて作る必要はありません。美味しい手作り料理に舌鼓を打つことも家族揃っての食事の醍醐味かもしれませんが、最も大切なのは、揃って食卓を囲み、家族でひと時を共有することです。栄養バランスが取れつつも、短時間でさっと準備できるものならば、忙しいスケジュールにも組み込みやすくなります。

・準備と片付けを分担する
料理し、食卓を整え、皿を洗い、収納しと、ママやパパ一人だけが背負い込んでしまっては、家族で揃っての食事を続けるのも難しくなります。家族で揃って食事をすることのメリットを確認し、家族皆で準備や片づけをどう分担できるか話し合ってみましょう。皿を食卓に持っていく、箸を並べるなど、少し分担するだけでも違ってきます。

また準備から参加する食事は、子供にとって思い入れも違ってくるものです。子供の一人がメインに料理する日を作るというのも、その子にとって思い出深い家族での食事となるでしょう。「お皿並べてくれて助かったわ!」「あなたの作った料理美味しー!」など、大いに喜んでやりましょう。

・家族揃って祝う機会を作る
何かのお祝いとなれば、家族が揃うものです。誕生日や記念日などの他にも、例えば、掛け算ができるようになった、二重飛びができた、職場でママの提案した企画が認められたなど、日常生活での「ちょっと嬉しい出来事」を、「今日はお祝いだね」と、家族で揃って食事をする理由にしてしまいましょう。
 

家族揃って食事する時間を有意義にするための工夫

様々工夫し、家族で揃って食卓を囲んだとしても、それぞれがテレビやスマートフォンに夢中だったり、子供の行儀などについての小言ばかりになってしまっては、せっかくのひとときも十分に生かすことができません。では、家族で揃って食事を楽しむために、どんな工夫ができるでしょうか?

・食事中は電子機器のスイッチを切る
毎回が難しいようでしたら、2回に1度から始めてみましょう。テレビを見ながらの食事は、肥満に繋がりやすいと示す研究は、米国だけでなく、スェーデン、フィンランド、ポルトガルなど世界各地で報告されています。食材をより味わい、会話をより楽しむために、実行したいですね。

・行儀マナーの注意ばかりにならない
食事の場は、子供がマナーを身につける機会でもあります。それでも、「正す」言葉ばかりになってしまっては、子供も親もうんざりしてしまいます。食事の前に、「背筋を伸ばして食べた方がよりよく消化できるね」などと話し合っておき、食事の最中には、「背筋はどうしたらいいかな?」「肘は?」など、さらりと声をかけ、子供自身に気づかせるぐらいにしましょう。

・食材について話し合ってみましょう
「このほうれん草は、○○県でとれたんだね。収穫までどれくらいかかったんだろう?」「この魚は、どこの海でとれたのかな?どうやってスーパーに運ばれてきたんだろう」など、目の前の食材から話を広げてみましょう。食卓に上るまでに、たくさんの人の働きが注がれていると知ることで、食べ物を大切にしようという気持ちが育ちますし、「いただきます」「ごちそうさま」という言葉にも、より心が込められます。

・子供の興味関心に耳を傾ける
普段子供に向き合うと、「親として、あれを教えないとこれを教えないと」と、親から子供に向けての「指導」になりがちです。それでも、その日あったことや、最近興味を持っていることなど、子供の側の興味関心に耳を傾けるひとときを、楽しんでみましょう。

・親自身の体験を話す
それまで失敗したことや、うまくいったこと、ひやりとしたこと、嬉しかったこと、子供は親の実際の体験談に興味があるものです。子供と同じ年頃にしていた遊びや、お友達の間で流行っていたこと、大変な思いをしながらも乗り越えたことなど、親の体験を話してやりましょう。


家族で揃って食事をすることには、頭、身体、心、そして経済面にとっても、驚くほどのメリットがたくさん。少し工夫して、家族皆でほっと楽しむひとときを、日常生活に取り入れていきたいですね。

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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。