コリドラスの飼い方
コリドラスの飼い方!
アエネウス 赤コリとも呼ばれるアエネウスは、現地での個体数も多く、幾つかの地域変異が知られています。また古くから東南アジアで養殖がなされ、安価にどこのショップでも見かけることのできる超ポピュラー種です。 |
南米のアマゾン川を中心にその各支流に広く分布し、流れの緩い浅瀬を好みます。
コリドラスの種類
ナルキッスス コリドラスの中でも大型になる種類で、最大で10cmほどに。ロングノーズタイプといって、吻端が突出しています。この他にもロングノーズタイプは、複数存在します。 |
水槽のサイズ
60cm程度の水槽から飼うことができます。排泄量が多いので水量も大切ですが、底を生活の場にしているので底面積が重要です。適したフィルター
大食漢な種が多く、その排泄量を処理するために能力の高いフィルターが適しています。他種との混泳であれば特に気にする必要はありませんが、コリドラスだけを専門にたくさん飼う場合は、上部式フィルターや外部式フィルターの能力の高いものを用いると良いでしょう。コリドラスが好む水
弱酸性から中性付近を好む種がほとんどです。水温も23~28℃の間であれば、神経質になる必要はありません。ただし、余り高温には強く無い傾向があります。水の汚れにはそれなりに強い種が多いのですが、新鮮な水を好みます。長期間水換えを怠ると、調子を崩しやすいので注意が必要です。適した底砂
大磯砂 海産の砂利で、以前は大磯海岸で採取されていたためその名で呼ばれる。角が丸く口元を傷つけない形状なので、古くからコリドラスの飼育に愛用されている。 |
底床の汚れにも敏感で、沈殿物が溜まった状態だと口元が腐ってしまうことがあります。他の魚を飼うとき以上に、底床の汚れに留意する必要があります。
コリドラスの餌
イトミミズ 赤い色彩とその動きが、コリドラスの食欲を刺激する。脂肪分が多いため、単独での給餌には向かないが、特に調子を崩した個体の立ち上げには絶大の効果を発揮する。 |
冷凍赤虫や各種活き餌は、さらに好んで食べます。特に活きたイトミミズなどは良い餌です。食べ残すと砂利の中で死んでしまい、水質悪化の原因になるので、食べ残さない適量を給餌することが大切です。栄養が偏らないよう、人工飼料を中心にそれ以外の餌をサブ程度に与えると良いでしょう。
どんな魚と混泳可能?
底床を生活の場にしていること。また温和な性格なので、コリドラスを攻撃、捕食してしまうような魚以外であれば大体どんな魚とでも飼うことができます。コリドラスの中でも一部の大型種では、気の荒い種類も存在します。餌をとるのがそれほど上手ではないため、他の魚と一緒に餌をあげていたのでは餌が回らない可能性があります。そのため、コリドラスの泳いでいる底床まで餌が届くように開発された専用のコリドラスフードが販売されているので、混泳水槽ではそういった人工飼料を活用すると良いでしょう。小型種や大人しい種は、単独もしくは同じような種類との混泳が良いでしょう。
雑誌やお店などで、残餌を食べてくれる「掃除屋さん」的な紹介をされることがありますが、専用に給餌もせずにそういった扱いをしていると遠からず餓死してしまいます。餌の要求量は多いことを、念頭に飼育してください。
コリドラスの繁殖
気づいたらガラス面に卵が産み付けられていた、なんて話もよく聞かれ、種類によっては比較的簡単に産卵するものもいます。ポピュラーな養殖個体を状態よく飼育していると、その様な場面に出くわすことがたまにあります。コリドラスの繁殖スタイルは少々変わっており、メスがオスの精子を口で吸って卵に受精させます。オスの生殖口にメスが口を近づける様子をアルファベットの「T」にみたてて、Tポジションと呼ばれています。
受精後に粘着性の卵を、石や水草、ガラス面などに産み付けます。2日ほどで孵化が始まり、遊泳開始直後からブラインシュリンプを食べることができるので、その後の育成は比較的簡単です。
腸呼吸
コリドラスを観察していると、時々もの凄い勢いで水面に空気を吸いにくることがあります。これは、吸い込んだ空気を腸でガス交換を行い酸素を取り込む行動です。この能力のおかげで、酸素が少ない環境にも適応することができるのだそうです。【関連記事】