三輪車の対象年齢は?1歳未満から乗れる商品も登場
三輪車に乗れる年齢の目安とは?
三輪車も大型、高機能な商品が増えている
ただし1歳前後は、まだまだ子どもの成長の差が大きい時期。体格や発達はもちろん、興味のわくものもそれぞれ。早くから自分で漕ぎ出せる子もいれば、足がペダルに届かず座るだけになってしまう子もいます。対象年齢はひとつの目安として、お子さんの体格や発達を見極めて検討したほうがいいでしょう。
ちなみに三輪車はサドルの高さを変えられないものがほとんどです。そのため、身長が100cm近くになると窮屈な体勢となり、逆にうまく漕げなくなってしまいます。そのため、対象年齢を「~3歳」としている商品が多いのです。
三輪車を選ぶときのポイント
三輪車を選ぶときのポイントは?
- 手押し棒が付いているか、どんな形状、機能か
- ペダルの付き方(前輪直結かチェーン式か)
- タイヤの素材、後輪の幅
- シートベルトなどの安全装備
- 折りたためるかどうか
- サウンド機能、キャラクターなど玩具の要素
- サドルの形状
- かごやバッグが付属しているか
◆自分で漕いで進む初めての乗り物という点を重視したい
(おおむね2歳ごろ~)
→本人が漕ぎやすいシンプル、軽量な作りがおすすめ。
手押し棒は着脱できるものか、もともと無いものを選びましょう。
◆公園の行き来などでは親が押し、ベビーカー代わりにも使いたい
→1歳未満から使わせたい場合はとくに、手押し棒と安全性の機能に注目。
車輪に足を挟まない構造やシートベルトがきちんとしているか、手押し棒が舵取り式(さらにハンドルと独立して舵切りできるか)といった、親の操作性が大切になってきます。
◆走り回るというよりは、乗用玩具として本人が楽しめるものが欲しい
→本人が乗ってみたいと思う付加機能にも注目。
好きなキャラクター、気を引くおもちゃなどがついていれば、ときには玄関先で楽しませることもできます。
手押し棒がついているか?
手押し棒をチェックする際は、以下の違いに気をつけてみてください。中にはベビーカーかと思うほど凝った形状の持ち手がある三輪車も【画像はスマートトライク エクスプローラー】
* ハンドルとは独立して、舵を切れるか
* 手押し棒が着脱可能かどうか
* 手押し棒の高さを変えられるか
* 手押し棒の形状
現在の三輪車は、国産、外国製とも手押し棒が付いているモデルのほうが多いです。その中には、少数ながら舵取り式でない手押し棒が付いた商品もあります。
舵取り式とは、手押し棒を左右に曲げることで前輪が連動して動き、子どもがハンドル操作をしなくても曲がれる機能です。舵取り式でない場合、子どもを乗せたまま曲がことは難しくなりますから、1歳代から子どもを乗せたい場合には必須の機能といえます。
2歳くらいからは上手にひとりで三輪車を漕げる子が増えますが、そうすると重い手押し棒が付いているものは、小さい子にとっては負担となってしまいます。手押し棒を畳んだり外せるものであれば、身軽に漕ぐことができるでしょう。
また、手押し棒の高さや形状は押しやすさを左右する重要なポイント。舵取り式で道を曲がる場合には、ハンドルバー式や横幅の広いリング状の押し手の方が、てこの原理でラクに曲がれます。一方で曲がる必要がそれほどないのであれば、シンプルな一本グリップ式の手押し棒の方が軽く、場所をとらない設計になります。
さらにスマートトライクなど、高価格帯の三輪車の中には「手押し棒で前輪を操作している間は、ハンドル操作を無効にできる機能」を持つ商品もあります。パパやママの操作だけを車輪に伝えることができるので、交通量の多い道などではより安全に走行できます。
ちなみに、手押し棒が付いていない三輪車にも利点があります。漕ぐにしろ、蹴り進むにしろ、シンプルな構造で走りやすさが抜群なのです。また、余計な装飾などがないため、子ども自身で遊び方を工夫し、創造力を引き出してくれます。金属製のフレームを用いて、頑丈に作られているものが多いのも特長です。
三輪車で遊ぶ際、公園などに徒歩での移動を伴うようならば手押し棒つきを、庭などがあり移動することなく遊べるのならシンプルなものを選ぶといいかもしれません。
三輪車のタイヤ機能や設計
タイヤの素材は、プラスチック製、発泡素材、ゴムなど色々です。プラスチックには重量を軽くできる利点がある一方、乗ったり押したときの振動が大きいという欠点もあります。発泡素材やゴムは重量がかさむものの、振動を少なくできます。後輪の幅は、スペックとして記載しているものはほとんどありませんが、一般的に幅が広いほうが安定性が高いといえます。実際に子どもを試乗させて確かめるとよいでしょう。
親が押す際の使い勝手としては、ペダル無効機能に注目するといいでしょう。子どもがペダルを漕いでも動力が伝わらないようにする仕組みで、格段に押しやすくなる特長を持ちます。
その他の機能
折りたためることで玄関先にコンパクトに保管できる【写真はiimo tricycle】
- ステップの有無
- ブレーキの有無
- 安全ガードの有無
- 折りたたみ機能
- バスケット
- 音声や音楽、人形が動くなどのおもちゃ的要素
- サドルの形状
前輪の折りたたんだ際の大きさを重視する場合は、手押し棒がストレートなものを選んだほうがよりコンパクトになりやすい傾向があります。
ブレーキは自転車のブレーキとは異なり、スピードを落とすのではなくストッパーに近い機能を持ちます。安全ガードは、サドルの周囲をぐるりと囲うバー状のものから、簡易シートベルトまで様々。昔ながらのシンプルなデザインの三輪車では、まったく付いていないこともあります。
背もたれのないサドルや、小さい(低い)サドルの場合、1歳代ではうまく乗れないこともあるので注意しましょう。これも実際に試乗させてみるのが一番です。
三輪車の代替は「幼児用自転車」や「トレーニングバイク」
兄弟が上にいる、保育園などで三輪車を使っているという場合、三輪車ではない乗り物を検討するのもいいかもしれません。身長85cmから乗れる「補助輪パスして ラクショーライダー 12インチ」
ピープルの「補助輪パスしてラクショーライダー」は、およそ2歳から6歳まで使える設計がされており、身長85cmから乗ることができます。この商品が特徴的なのは、補助輪をつけることで三輪車の代替とするのではなく、ペダルを取り外してトレーニングバイク的な使い方ができるようにしていること。乗り慣れたバイクがそのまま自転車になるため、スムーズに補助輪なし自転車に移行できたという評判も多いようです。
トレーニングバイクは補助輪を外す前のバランス感覚を養うのに効果抜群
また「初めからバランス感覚や反射神経を自然に鍛えて二輪車の感覚に慣れ、スムーズに補助輪無しの自転車へと移行できる」、「高スペックの三輪車よりも軽量で持ち運びやすい」といったメリットもあります。ただしこれらのトレーニングバイクの多くにはブレーキが付いておらず、公道を走ることはできないので注意しましょう。
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