フローリングの大掃除の基本とは
掃除がしやすく衛生的、でもその分汚れが目立ち気になりやすいフローリング床。さて裸足で歩いて気持ちいいフローリング床はどうしたら手に入り、維持できるのでしょう? その方法、意外と難しくありませんよ!
フローリングの大掃除の基本は「水拭き」
みんな気持ちのいいフローリングは大好き
もともとフローリングとは木質系床の仕上げ材の総称。およそフローリング=木の床と捉えている方がほとんどでしょう。ですが「木質系」と括られるのは、それが無垢の「木」そのものではないことが多いからです。
フローリングと呼ばれる床のほとんどは「合板」(薄くむいた原木を接着剤で張り合わせたもの)による「複合フローリング」です。これは割れない・反りづらいなどメリットがありますが、内部まで水分が入ってしまうと変形してしまう恐れがあります。
また、無垢材の「単層フローリング」も表面を自然塗料や油分などでコーティングしてあるものが、水ぶきによってはく離してしまう恐れがあります。
これらの心配によって「フローリングそうじに水ぶきは厳禁」と、住まい周りではよく言われます。けれど小さな子どもやペットと暮らしていれば、お粗相など、水拭きしないではいられない状況に頻繁に見舞われてしまいます。
水拭きは花粉など微細なホコリ汚れをスッキリさせるために、一番簡単で合理的な掃除法です。これまで「住まいのため」水ぶきを我慢してきた方もいらっしゃると思いますが、住まいに暮らす「人のため」、無理にそうがんばらなくても良いと思います。
ただ次の2点にだけ、気をつけてください。
- かたく絞った、薄めのぞうきんで行なうこと
- 短時間で行なうこと
掃除を始めたらダラダラ拭かずに一気に終えることも大事。できれば窓を開け換気し、乾燥を促しながら行なうのがベストです。
特別な洗剤や石けんなどを使わなくても、水だけでびっくりするくらいすっきりしますよ。できれば床ぶきは、ワイパーやモップタイプの用具は使わずに、床に近い位置で(屈んで)行なってみてください。普段のお掃除の盲点などがよく見え、終えたときの爽快感が違います。
フローリングの大掃除ではエッセンシャルオイルを活用
でも、「ただ水で拭いただけでは物足りない」と感じる方も多いでしょう。せっかちな時代に生きている私たちは、何かと「洗剤」に頼って、劇的に綺麗になる! といった「達成感」を掃除に求めてしまうきらいがあります。そんな物足りない気分には、アロマテラピーで使うエッセンシャルオイルとクエン酸(酢)を使ったスプレーを併用してみるのをおすすめします。この時使うエッセンシャルオイルは「ユーカリ」「ティートゥリー」「ヒノキ」など香りが爽やかかつ衛生効果の高いものが良いでしょう。
クエン酸5グラムを入れたスプレーボトルに、合わせて100グラムになるまで水道水を入れ、エッセンシャルオイルを5滴ほど垂らしてよく振った液体を床にスプレーしながらすばやく拭き取って行きます。
- 気温の低い日や湿気の高い日は避けて行う
- ワックスかけの間は床に直射日光が当たらないよう、カーテンを閉める(ムラ防止)
- ワックスが乾燥するまでは窓、ドアも閉めておく(その後にシッカリ換気する)
- 掃除機がけ、洗剤拭き、水ぶき、乾拭き、乾燥の後にワックスを塗るという順序を守る
- なるべく半年に一度塗り重ね、3~5年毎には古いワックスを剥離する
フローリングでワックスがけをする場合の注意
でも水ぶきだけでは心もとない、フローリングの維持や美観保持のためにもワックスをかけたいという方も多いと思います。そこで、一般的な家庭用のウレタンやアクリルといった樹脂系のワックスをかける場合には、以下の点に注意して行うようにして下さい。フローリング大掃除に役立つ、天然原料のワックス
AURO フロアー用ワックス(500ml)
例えばドイツ・AURO(アウロ)社の床ワックスは、ガイド自身がもう9年ほど愛用しているものですが、1回30ミリリットルをバケツの水に溶いて(水の量は任意。私は濃い目が好きです)、ぞうきんを浸して絞り、いつもの水ぶきのように拭くだけで「掃除+ワックス」が一度に済んでしまうのです。
ただ、「ワックス」のイメージで床がテカテカピカピカ……になると思っている方には物足りなさが残るかもしれませんので、ご注意を。
AUROは石油原料のワックスと違って素手で使える点も魅力的です。ユーカリ油、オレンジ油、亜麻仁油、蜜蝋など天然原料そのものの香りは、胸に心地よく、それだけで森林浴をしているような気分になれます。
フローリング床にワックスをかける主目的は光らせることではなく、フローリングを長持ちさせること! 裸足で歩いてもいつも爽快なフローリングを、あなたもぜひ手に入れてくださいね。
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