炊飯器を使ってケーキや料理を作る理由
炊飯器のおかゆ炊きコースで炊いた、根菜がメインのおでん |
オーブンのようにケーキが焼けるのに、オーブンのようには熱くなりません。場所も取りません。小さいお子さんがいる家庭でも安心してケーキが焼けます。 材料を切って、調味料と一緒に内釜に放り込んで、スイッチを入れるだけで煮物ができます。材料と少量の水を入れて炊くだけで、蒸し料理が完成します。高速炊き(早炊き)、おかゆ炊き、玄米炊きなどを利用して炒め物、パスタ、煮込み料理も作れます。 こんなに優れた調理道具が、1日に1~2回、ご飯炊きの出番しかない与えられないのは、あきらかに役不足です。
炊飯器クッキングのメリット
- 炊飯器クッキングは料理人(作り手=作る人)を選ばない
- 内釜に材料を放り込むだけで、初心者もベテランも、 同じようにおいしく作ることができる
- 調理中に他の仕事や家事ができる
- 炊飯器1台で、オーブン、蒸し器、鍋の役目を果たす
- オーブンと違って調理中に室温が上昇しない
- 普通の調理にありがちな、ついうっかり焦がしてしまうといった失敗がない
- 釜全体で、材料を包み込むようにして加熱するため、 かき混ぜなくても均一に火が通り、煮崩れしない
- 保温機能やのタイマー予約を上手に使えば、外出してる間に料理が完成してるという夢のようなことも可能
- 料理なのに、実験のような要素があって楽しい
シンプルなものから始める
野菜に水とワインをふりかけて炊いた「蒸し野菜」は、塩やドレッシングで食べます |
初めての炊飯器ケーキ作りは、シンプルなものにしてください。5合炊き炊飯器の場合の小麦粉の分量は、何も入らないプレーンなケーキが200gで、薩摩芋や栗などの具が入るケーキなら150~160gが適当です。市販のホットケーキミックス200gで試すのもいいでしょう。また、3合炊きの場合は5合炊きの2/3~1/2の分量で、1升炊きなら、ひとまず5合炊きと同分量で作ってみてください。
ケーキ以外の料理にチャレンジする場合は、まずは蒸し野菜がいいでしょう。根野菜や芋類に少量の水を加えて炊くだけです。蒸し焼きになった牛蒡や薩摩芋が、特上の味に炊き上がります。 本格的なケーキや応用料理にチャレンジするのは、シンプルなものが上手くできてからにしましょう。
炊飯器クッキングならではの調理法
内釜の底に砂糖と洋梨を敷いて、その上に生地を流して炊いたパウンドケーキで、ケーキの上に洋梨のキャラメリゼが乗っかっているといった仕上がり |
炊き終わったら、ざっくり混ぜて蓋をして、5分ほど蒸らして、味を全体に行き渡らせます。また、底が焼けるのを利用して、果物のカラメルソテーとケーキ作りを同時にしてしまうのは、炊飯器ならではの調理法です。
ケーキや料理の取り出し方
ケーキクーラーか平らな小皿をのせて一気にひっくり返す |
一方、料理の場合は、上の方から器に盛りつけていって、 味と色が濃くなっている底の部分を一番上にし、釜に残った煮汁をかける。肉じゃがなどのような煮物は、ヘラでざっくりかき混ぜてから器に移す。