国内株式投信の値動き・リスクを知っておこう
ファンドを保有する際は、価格が何に影響を受けて動くのか、どんなリスクがあるかを知っておくことが大切です。たとえば下落局面が来たときでも、「景気サイクルによりいずれ価格が戻ることもあるだろう」と思えるのなら、比較的落ち着いて保有していられるでしょう。選ぶ際は、そう自分が信じられるものを基準に選んでおくことが大事です。投資信託のリスクには、価格変動リスク、信用リスク、為替リスクなどのリスクがあります。 |
国内株式投資信託は、日本の公社債に投資する国内債券投資信託に比べ高いリターンを期待できる反面、ハイリスクです。国内株式にはまず、「価格変動リスク」があります。株価は国内景気や企業業績の動向などによって日々変動しており、TOPIXや日経平均株価が1か月で10%程度値動きすることはよくあることです。また、「信用リスク」といって企業の倒産などによる影響もうけます。
国内株式には外国株式のように“直接”の「為替リスク」はありません。とはいえ、東証一部の時価総額の約4割は輸出関連銘柄。円高は輸出企業の業績を圧迫するため、現在のように大きく円高が進行している局面では、国内株投信の上値もおさえられる傾向があります。反対に円安は、国内株式投信にとってプラスとなる傾向があると言えます。
今後の価格の主な押し上げ要因としては、主要輸出先であるアメリカや中国経済の本格的立ち直り、欧州の財政懸念の後退などが待たれるところです。
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