確定申告/確定申告アーカイブ

どれに書くの?確定申告書(2ページ目)

確定申告を行おうとは思っていても、実際に実行するとなるとさまざまな疑問にぶつかります。そんな中でもまず最初にぶつかる壁の中に「申告書がいろいろあって、どれに書いていいかわからない」というものがあるのではないでしょうか。申告書の分類と考え方について解説します。

田中 卓也

執筆者:田中 卓也

税金ガイド

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確定申告書B様式を選択する人とは

確定申告書作成コーナーを利用するのも便利です(出典:国税庁ホームページ)

確定申告書作成コーナーを利用するのも便利です(出典:国税庁ホームページ)

確定申告書B様式は、所得の種類にかかわらず、どなたでも使用できるものです。

個人事業主やフリーランス、アパートマンション経営をしている人はもちろんのこと、
  • 給与所得者が転勤期間中にマイホームを賃貸に出した
  • ゴルフ会員権を処分し、売却損が生じたので節税したい
といった方々が確定申告書B様式の代表例です。所得の区分の守備範囲も広いので、オールマイティといえます。ただし、
  • 土地・建物の譲渡があった
  • 株式等の譲渡があった
  • 申告分離課税の先物取引があった
  • 山林所得や退職所得があった
などの場合には、確定申告書B様式と併せて、分離課税用の申告書にも記載事項が出てきますので、詳しくはガイド記事「確定申告書B様式と併せて申告書が必要な場合」を参考にしてみてください。

明細書や内訳書はいったい何のため

明細書や内訳書については、確定申告書A様式とセットで使うとか、確定申告書B様式とセットで使う、といった決まりにはなっていません。

例えば医療費控除を受けたい場合、給与所得者であれば確定申告書A様式と医療費の明細書をセットで使用することになりますし、個人事業主であれば確定申告書B様式と医療費の明細書をセットで使用することになります。

住宅ローン控除を受けたい場合も同様に、(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書を、確定申告書A様式や確定申告書B様式に添付して提出することになります。

このように、「医療費控除を受けたい」とか「住宅ローン控除を受けたい」といった場合には、まず所得区分に応じて申告書の選択をしていただいた上で、プラスアルファで明細書や内訳書は何が必要かといった手順を踏んだほうがいいでしょう。


【関連記事】
確定申告書B様式と併せて申告書が必要な場合


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