確定申告を行おうとは思っていても、実際に実行するとなるとさまざまな疑問にぶつかります。皆さまの中にも「いざ、申告!」となると、何から手をつけていいかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。中でも、まず最初に立ちはだかるのが「申告書がいろいろあって、どれに書いていいかわからない」という「申告書の壁」です。こちらの記事では、そんな素朴な疑問に応えていきましょう。

確定申告書は大分類が2つ・小分類が2つ

確定申告書の種類は大別して、以下の2つです。
この他、分離課税用の申告書と損失用の申告書というものがありますが、これはいずれも確定申告書B様式とセットで使うものなので、詳細はガイド記事「確定申告書B様式と併せて申告書が必要な場合」を参考にしてください。

確定申告書A様式を選択する人とは

申告区分のイメージ図(筆者作成)

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申告区分のイメージ図(筆者作成)

確定申告書A様式は、申告する所得が給与所得や雑所得、配当所得、一時所得だけの方に限定されています。所得区分のイメージがつかみづらいかと思いますが、おおまかには以下のとおりです。
  • 給与所得……給料・賞与を受けている人(アルバイトやパートタイマー含みます)
  • 配当所得……株の売買はしていないが配当の分配などを受けている人
  • 一時所得……生命保険や損害保険の満期一時金や解約返戻金などがある人(保険期間が5年以下の一時払い養老保険は除く)
  • 雑所得……公的年金等や副収入の原稿料・講師料などの受給があった人など
確定申告書A様式に当てはまる代表的なケースは以下のような方々です。
  • 給与の年間収入金額が2000万円を超える方
  • 給与の他に雑所得があり、20万円を超える方
  • 年の中途で退職したため、年末調整を受けていない方
  • 年末調整時に適用することができなかった医療費控除などの所得控除があった方
  • 住宅ローン控除の初年度適用者
なお、所得の区分が上記の種類だけでも予定納税のある方や変動所得や臨時所得があり、平均課税を選択する方は確定申告書B様式を使用することとなります。

>>次のページでは、誰でも使える「確定申告書B様式」を紹介します