確定申告/確定申告アーカイブ

実践!確定申告A様式の記入(医療費控除の場合)

節税の知識は知ってはいても、実際に確定申告をしないと税金が戻りません。所得の種類が給与所得だけで、医療費控除を受ける場合、申告書に記入すべき箇所は限られます。「確定申告なんて面倒くさそう」と思わないで、ぜひ挑戦してください。申告書や明細書をダウンロードした上で読んでいただければ申告書が完成しているかもしれません。

田中 卓也

執筆者:田中 卓也

税金ガイド

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節税の知識は知ってはいても、実際に確定申告しないと節税にはなりません。そこで、確定申告A様式を用いる場合の記入方法について、医療費控除を受けたい場合を例に挙げ、解説していきます。なお、この記載例は国税庁ホームページでも紹介しているので、そちらの解説もあわせてダウンロードすると理解が深まると思います。

まずは源泉徴収票の用意

給与所得者で医療費控除を受けたいという場合の申告の下準備として、源泉徴収票の用意と医療費の集計は必須項目となります。
源泉徴収票記載例(出典:国税庁ホームページ)

源泉徴収票記載例(出典:国税庁ホームページ)

上記の源泉徴収票から、国税太郎さんの所得状況は
  • 年収680万円
  • (必要経費を差し引いた給与所得)492万円
  • 社会保険料控除や生命保険料控除といった所得控除の合計額246万5440円
  • 勤務先で天引きされた所得税額14万7900円
と、読み取ることができます。
源泉徴収票の読みこなしについてはガイド記事「源泉徴収票の読みこなし所得控除編」などを参考にしてみてください。

医療費の集計も必須

申告書の記載に入る前に医療費の集計もしておきましょう。下記の図表から読み取れるように、支払った医療費55万円(45万円+10万円)、生命保険や社会保険などで補てんされる金額25万円、というのは予め集計しておく必要があります。
医療費の明細書の記載例(出典:国税庁ホームページ)

医療費の明細書の記載例(出典:国税庁ホームページ)


医療費の明細書下部の「控除額の計算」は後ほど解説しますので、ここでは集計までにとどめておいてください。

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