生活に関連づけて税金を整理してみましょう
これからは、いわゆる「派遣切り」などで無職になった人でも、住民税の徴収が遅れてやってくる人も出てくるかもしれません。
私たちの生活をこうして見てみると、税金だらけなのです。そもそも税金ってどんな種類があるのでしょうか。
生活者の視点で税金を見てみると
私たちは何らかの「稼ぎ」を得ることによって生活しています。サラリーマンだったら月給やボーナスで、芸能人だったらギャランティーで、弁護士・会計士・税理士といったような職種であれば報酬を得て、生活が成り立っているのです。したがって、税金もまずはこの「稼ぎ」に注目しているのです。稼ぎにかかる税金とは
平たくいえば「稼ぎ」のことを、税法上では所得といっていると考えるとわかりやすいのではないでしょうか。つまり、「稼ぎ」にかかる税金が所得税であり、「稼ぎ」にかかる税金についての取り決めが記してあるのが所得税法ということであり、所得税法上のイベントのひとつとして確定申告や年末調整があるといったことになるのです。稼ぎは年収ではない
したがって、所得税を理解するためには、まず「稼ぎ」とは何かを理解しなくていけません。誤解が多いのが、この「稼ぎ」と「年収」や「売上」、あるいは「年商」ということをゴチャマゼにしてしまっている人がたいへん多いということです。一例を説明してみましょう。例えば精肉店であれば、牛肉や豚肉のほかにコロッケや唐揚げを売っています。店頭での販売代金が「売上」になるのですが、牛肉や豚肉を仕入れているはずです。コロッケや唐揚げを作るのには光熱費がかかりますし、店舗を借りている場合には家賃もかかります。従業員を雇えば人件費がかかるので、事業主側からみれば、「売上」に対して、税金がかかったのでは、たまったものではありません。
このように、収入(売上や年収の総称)から必要経費(上記の光熱費や家賃や人件費)を差し引いたものが所得(ここでいう「稼ぎ」)いうわけです。
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