税金/税金制度のしくみを整理しよう

税金にはどんな種類があるの(2ページ目)

毎月毎月のお給料からは源泉所得税が、食品や衣料品を買うときは消費税が、マイホームには固定資産税が、自動車を買えば自動車税が取られます。こんな税の種類、どのように整理すればいいのでしょうか?

田中 卓也

執筆者:田中 卓也

税金ガイド

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「使う」にかかる税金

デートにももちろん税金が関係してきます

デートにももちろん税金が関係してきます

「食品や衣料品を買うときも消費税といって税金が取られています。お酒を買えば酒税が、ガソリンをいれればガソリン税が取られています」と前述しましたが、私たちは「稼ぎ」を原資としてそれを「使う」ことによって生活しています。

したがって、次に税金が注目しているのは、この「使う」という行為です。「使う」に関連する税目として消費税や酒税やガソリン税があると考えるとわかりやすいと思います。

税金の種類を時系列で考える

同様に「マイホームを買えば固定資産税が、自動車を買えば自動車税が取られます」と前述しました。これは、どのように説明すればいいのでしょうか。時系列でみていくと以下のように考えることができます。

例えばサラリーマンであれば「毎月毎月のお給料からは源泉所得税といって、税金が取られて」いるので、手取りになる時点で、「稼ぎ」に対しては課税されています。例えば手取り30万円の人はその時点でおおよその課税がされているのです。その手取り30万円のお金(例えば20万円ほど)を「使う」ことによって生活すれば、計算上は10万円ほど残ることとなります。

「残り」ものにも税金が

このケースでいえば10万円ほどの「残り」が通帳の残高になる人もいるでしょうし、クルマというカタチになる人もいるでしょうし、マイホームというカタチで残る人もいるでしょう。さらには、それらが大きくなると遺産となり、一定額以上になれば、相続税の対象として、死亡後も税金から離れることができないのが現実です。

このように、「残り」ものにも税金がかかるような仕組みになっているのです。

生活にまとわりつく税金

このように、「稼ぐ」局面でも、「使う」局面でも、「残る」局面でも、税金は関わってきます。私たちの生活に税金はまとわりついているともいえます。しかし。憲法30条で「国民は法律の定めるところにより、納税の義務を負う」とあるので、この義務をないがしろにすることはできません。むしろ、まとわりつくのであれば、それと積極的に関わっていく姿勢が節税上、たいへん重要なことです。

この文章で言えば……
  • 月給やギャランティーや報酬に関する税金って一緒なの? どうなの?
  • 必要経費になるものって光熱費や家賃や人件費のほかに何?
  • 「手取り30万円の人はその時点でおおよその課税がされている」ってあるけどおおよそって何? もっとハッキリ書いてよ。
  • 「一定額以上になれば、相続税の対象」ってあるけど一定額って何? もっとハッキリ書いてよ。
みたいなことに、個別・具体的にツッコミを入れられるかどうかです。このツッコミを入れる姿勢こそ、生活にまとわりつく税金と積極的に関わっていく姿勢であると考えます。


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