新生銀行と住友信託銀行が取り扱っている住宅ローンは、返済口座の余裕資金を手数料無料で住宅ローン元本に自動返済します。仕組みは「決済口座にある指定額以上の預金を自動で住宅ローンの元本に充当返済していく」というもので、結果として住宅ローン返済総額が減少します。

返済総額が減るという意味では新生銀行も住友信託銀行も同じですが、使い勝手は全く違います。どちらがあなたに合うか、じっくり検討してください。


自動返済・期間短縮型

新生銀行の自動返済は、
(1)「返済口座残高?指定金額」が1万円以上ある場合、その金額を住宅ローンの元本返済に充当する。
(2)毎日計算・実行する。
(2)期間短縮型。
(3)急にお金が必要になった時には、自動返済累計額まで融資がある。金利は同行の住宅ローン変動金利を適用する。
(4)決済口座の指定金額は毎日変更できる。

ポイントは指定金額の設定です。自動返済は毎日行われますので、指定金額を生活費ぎりぎりに低く設定すると、生活費が不足し融資を受けざる得なくなることもあり得ます。かといって指定金額を高く設定すると、自動返済のメリットが弱くなってしまいます。

お給料の振込口座と住宅ローン返済口座が同じ場合、ボーナスや臨時収入の時期には特に指定金額の設定に注意が必要です。


自動返済と自由返済の組み合わせ

住友信託銀行は、自動返済と自由返済があります。
<自動返済>
(1)「返済口座に残す金額」と「1度に返済する上限金額」を決める。
(2)毎月返済当日、返済口座残高から(1)にしたがって自動返済金額を計算し住宅ローンの元本に充当する。
(3)自動返済額は、1万円以上100万円以下1円単位。
(4)返済額変更型。

<自由返済>
(1)1回の返済額は元利合計で1万円以上300万円以下1円単位。
(2)期間短縮型。

住友信託銀行の自動返済は、
(1)毎月1回実行
(2)返済額変更型
なので、新生銀行と比較すると繰上げ返済効果が弱いと言わざるをえません。自動返済と自由返済を組み合わせて期間短縮を図りましょう。繰上げ返済効果をアップすることができます。


返済効果

新生銀行、住友信託銀行の返済総額を比べてみましょう。

<条件>
借入金3000万円 借入期間30年 金利3% 毎月の余裕資金3万円
30年間の支払利息合計約1553万円
削減できる支払利息短縮期間
新生銀行約473万円約8年
住友信託銀行約267万円?
3年毎に100万円繰上げ返済を7回実行約360万円約7年

*3年毎の繰上げ返済手数料は考慮していない。
*パンフレット、ネット等による試算。


その他の経費

住宅ローンを借り入れる時に必要な諸経費にも差があります。
保証料保証取扱手数料事務手数料団体信用生命保険料
東京スター銀行0円0円73,500円本人負担
新生銀行0円0円28,000円銀行負担
住友信託銀行0.2%金利上乗せ31,500円銀行負担


 
東京スター銀行、新生銀行、住友信託銀行の新しいタイプの住宅ローンはそれぞれ一長一短があります。

年齢や家族構成、今後の収入の見とおし、性格などによって、「普通預金口座に預金があるという安心感から東京スター銀行がいい、1日1円も無駄にせずとにかく早く繰上げ返済ができる新生銀行がいい、元本均等返済もあるし生活費とボーナスの使い分けがしやすく期間短縮もできる住友信託銀行がいい」と使い勝手がよいと思う銀行は異なるでしょう。
でもこれだけは言えそうです、「住宅ローンの借入れや借換えは「金利+総返済額削減が簡単」を基準に選ぶ!」


【関連記事】
「預金連動型住宅ローンを考える」
「返済期間20~35年住宅ローン集合」

【関連サイト】
住宅ローン

【抽選で10名にAmazonギフト券1000円分プレゼント】All Aboutで「お金」について、アンケートを実施中です!
回答いただいた内容をAll About記事企画の参考にさせていただきます
※2021/12/1~2021/12/31まで

「毎月の家計についてのアンケート」に回答する

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。