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貯蓄金額から考えるセカンドライフ格差(3ページ目)

老後の生活格差は、年金額や金融資産の差などで、現役時代のそれより厳しいのが現実です。年金と生活費と余暇活動費を貯蓄額から検討しました。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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余暇資金毎月10万円なら2000万円の貯蓄が必要

毎年120万円10年間使うにはいくら貯蓄すればいい?
健康維持のための人間ドックやスポーツクラブ、友人達との楽しい外食、1~4泊程度の国内旅行、子供や孫達へのプレゼント、趣味等への支出などなど、充実した毎日を過ごすために毎月10万円(年間120万円)程度は使うかな……、そんな23年間のために必要な貯蓄額は概算で2000万~2500万円です。


家のリフォームや葬儀費用などに1500万円程度

60~65歳頃には老後を見据えた住宅リフォームも必要でしょう。その費用は一般的に500万円程度と言われています。子供の結婚資金や住宅取得への援助、自分や配偶者の葬儀費用などなど、こまごまとした予備資金も準備する必要があります。これらは個人差が大きいのですが、ざっくりと1000万~1500万円程度を準備しておきましょうか。

海外トレッキングやクルージングを毎年1回10年間では

アルプスやキリマンジャロ、ミルフォードなどのトレッキングツアーが最近人気を博しています。参加者の多くは元気な60歳代のご夫婦です。毎年1回10年間これらのトレッキングツアーに参加するには、資金はどのくらい準備すればいいでしょうか。国内でトレーニングのための登山費用や装備費用などを含めると年間200万円程度は必要です。60歳時に準備すべき金額は、1%運用であれば約1900万円、2%なら約1800万円、3%では約1700万円となります。

70歳以降はのんびりクルージングもいい! とびっきりの贅沢は「飛鳥103日間世界一周」です。費用は「最高クラスで2人分4000万円+準備費用+船内での費用=?」いくらになるのか、経験がないのでわかりませ~ん!想像にお任せします。お手頃な海外クルージングに、地中海や西カリブ海、メキシコ半島など現地参加型クルージングがあります。現地までの往復飛行機代+クルージング代等で80万~100万円程度は必要です。そのための資金としては60歳時に630万円程度あればいいでしょう。


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