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貯蓄金額から考えるセカンドライフ格差

老後の生活格差は、年金額や金融資産の差などで、現役時代のそれより厳しいのが現実です。年金と生活費と余暇活動費を貯蓄額から検討しました。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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60歳以上の家計は毎月4.6万円赤字

平成19年「家計調査」(総務省)によると、世帯主60歳以上の無職世帯の収入は223,460円、それに対し支出は269,681円。毎月約4.6万円=約2割赤字の状況です。「老後の生活への意識調査」(平成19年金融広報委員会)の中で「老後のひと月当たり最低生活費・年金支給時に最低準備しておく貯蓄残高」に対して世帯主が60歳以上は「最低生活費28万円」と回答しています。
世帯主の年令が60歳以上の1ヶ月あたりの最低生活費一覧表


A太さん夫婦の年金受給総額は7168.6万円

2005年「国民生活基礎調査」(厚生労働省)によると、高齢者世帯の所得の70%程度は公的年金・恩給、稼働所得が18%程度を占めています。2005年度末の老齢厚生年金(老齢基礎年金を含む)の平均支給額は約202.8万円、老齢基礎年金約69.6万円、世帯合計で272.4万円(月22.7万円)になります。ではA太さん(昭和23年5月1日生まれ 厚生年金に37年加入 平均給与35万円)と5歳年下の妻B子さん(昭和28年5月10日生まれ 専業主婦)が受給する年金額を計算してみましょう。A太さん夫婦が平均余命(平成19年簡易生命表よりA太さん23年、B子さん33年とする)まで生きた場合の世帯年金受給総額は7168.6万円になります。
<B太さん夫婦の年金受給総額>
B太さん夫婦の年金受給総額
大沼が作成


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