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女性の年金のもらい方、徹底研究!(3ページ目)

女性のライフスタイルは様々です。ライフスタイルによってどのように年金加入歴がかわるのか、また、将来の年金額にはどのように影響するのか、徹底研究します。

原 佳奈子

執筆者:原 佳奈子

年金入門ガイド

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将来の自分の年金をしっかり確保するには…


前述事例の4人の女性の年金額を比較してみると、受取額の大きな違いは2階部分の老齢厚生年金の金額にあります。同じ仕事を持つ女性でありながら、会社員のA子さんとフリーランスのD代さんの年金額には100万円近くも差がついてしまいます。
もちろん、A子さんとD代さんは、加入している制度が異なるため、受け取る年金額だけでなく、負担する保険料にも違いがあります。2人の年収を500万円と仮定すると、A子さんの厚生年金保険料は


 
500万円×14.642%(平成18年9月より)× (会社と折半負担)=366,050円

D代さんの国民年金保険料は

13,860円(収入にかかわらず定額)×12ヵ月=166,320円(平成18年度)

となり、1年間で約20万円の差があります。フリーランスのD代さんは、この保険料の差額を上手に運用して、将来の年金を確保することが大切です。

様々な金融商品がありますが、第1号被保険者のD代さんなら、公的年金と同じ税制メリット(掛金の全額所得控除や給付額の公的年金等控除など)がある国民年金基金の利用がお薦めです。例えば、現在36歳のD代さんが国民年金基金のB型(保証期間なし、終身年金)の加入を選択すると、1年あたりの掛金と将来の年金額は以下のようになり、月々の年金額は2万円アップします。


 
掛金 167,520円
年金額 240,000円

さらに、受取り年金額をアップするために掛金を増やす場合は、2口目以降加入して、終身年金や確定年金(受取期間が決まっているもの)を追加し、年金額を厚くしたり、受取り開始時期を60歳からにするなど、いろいろなパターンから選ぶことができます(詳細は「自分で年金を増やす!国民年金基金」記事参照)。

一方、B美さんやC江さんは、現在、第3号被保険者なので、国民年金基金に加入することはできません。ただし、もともと厚生年金は「夫婦単位の年金」ですので、夫に支給される老齢厚生年金(加給年金額という扶養手当含む)には妻の分も含まれていると考えられます。

もし、B美さんやC江さんが「自分自身の将来の年金額を増やしたい」という場合は、ライフスタイルに合わせた民間の個人年金保険などを利用するとよいでしょう(「年金額が決まっているもの・いないもの」記事参照)。

現在、女性のライフスタイルが多様化していることに加えて、趣味や仕事を長く続ける女性が増えています。男性に比べて平均寿命の長い女性には、セカンドライフの時間もたっぷりあります。ゆとりのあるセカンドライフのため準備には、やはり将来の年金収入の確保が重要になります。早いうちから将来の年金受取り計画を考えていきましょう。

※この記事は、掲載当初協賛を受けて制作したものです。

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