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自分で年金を増やす!国民年金基金(2)

老後の生活費を考えたとき、年金では不足する分を積み立てる方法の1つである国民年金基金についての後半です。

原 佳奈子

執筆者:原 佳奈子

年金入門ガイド

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自分で年金を増やす!国民年金基金(1)」の続編です。
まずは前編(1)からどうぞ!
 

男性の方が安い!国民年金基金の保険料

 
支払い保険料の額は、選択した給付の型、加入口数、加入時の年齢、男女の別によって決定されます。なお、終身年金の保険料の額は、平均寿命の長い女性の方が高くなっています。男性には朗報(?)です。
 
国民年金基金のホームページで保険料をシミュレーションできます!

【選択例の保険料は?】
◆フリーランスのタロウさんが30歳の誕生月で加入し、さきほど(前編(1))の例のような選択をした場合には、毎月の保険料はどうなるのでしょうか?
1口目:A型(年金月額3万円)×1口⇒保険料13,245円
2口目以降:A型(年金月額1万円)×3口⇒保険料4,415円×3口
となり、合計保険料額は、26,490円になります。
ちなみに保険料には上限が決められていて、月額68,000円となっています。

一方、同じ年齢のハナコさんの場合は、保険料月額は、31,650円となります。
「保険料がちょっと・・・」と言う人は、選択口数を減らすか、保証期間がないB型や確定年金である1~3型を選択すると保険料は低く抑えられます。
 

税金も安くなるから負担も軽い

国民年金基金には、税制面でもメリットがあります。
国民年金基金の保険料については、国民年金と同じように、全額社会保険料控除の対象となるので、その分税金がかかる額が減り、所得税や住民税が軽くなります。

国民年金基金に加入した場合に1年間でどれくらい節税になるか、税率が15%(所得税+住民税)と仮定して、さきほどのタロウさんのケースで計算してみると
  26,490円×12ヵ月×15%=47,682円 となり、
1年間で、約47,000円、1月あたりでは約4,000円もの節税効果になります。

また将来、基金から年金を受け取る際にも、国民年金や厚生年金と同じように有利な控除(公的年金等控除)が受けられます。
 

余裕が出てきたらゆとりのある老後をめざす

「ゆとりのある老後」をめざしたいという人は、保険料の支払いに余裕がでてきたところで、加入口数を増額することができます。増額は年度中1回ですので、現在の生活にゆとりがでてきたら、将来のゆとりも考えて、保険料の増額を検討しましょう。

また反対に、保険料を支払うことがきつくなってしまったら、2口目以降の加入口数を減らすことができます。こちらは年に1度という制約はありませんので、無理をせず自分のペースで積み立てていくことができます。
 

金融商品としての国民年金基金

「そろそろ、将来のことが心配になってきた」という人は、年金にプラスして自分オリジナルの年金づくりを考えてみてもいいでしょう。

将来に備え、年金を自分で作っていくための「個人年金保険」商品はたくさんあります。どの会社のどの商品を選んだらいいか迷ってしまいますね。

それらの商品のひとつとして「国民年金基金」を検討してみてはいかがでしょうか。

※この記事は、掲載当初協賛を受けて制作したものです。

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