年金/年金関連情報

自分で年金を増やす!国民年金基金(1)

老後の生活に必要な額を考えたとき、足りない部分を補うための年金づくりが必要です。自営業者世帯のための国民年金基金についてその給付内容や保険料などお得な情報をお届けします。

原 佳奈子

執筆者:原 佳奈子

年金入門ガイド

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老後の生活費はどのくらいかかるの?

いつまでも二人で楽しく暮らすには…
みなさんは、老後の生活費にどのくらいかかると思いますか?まだ若いからそんなことは考えたこともない?でも、老後の備えについては、若いうちからでも考え始めないとあとで「もう遅い!」なんて事態に陥ってしまいます。

生命保険文化センターの意識調査によると、夫婦二人で「老後に最低必要な日常生活費」は月24万円、「ゆとりのある老後の生活費」は月38万円が必要とのことです!!老後の「ゆとり」とは、旅行やレジャー、趣味や教養、身内とのつきあいなどがあげられます。

「老後をどう過ごしたいか」といっても、イメージする生活は人それぞれ違いますので、必要とする額も異なってくるでしょう。それでも衣食住や医療にかかる必要最低限の金額は用意しておきたいものです。
 
フリーランスも”2階”が欲しい!
サラリーマンなどであれば、強制的に国民年金と厚生年金の2つの制度に加入するため、将来の年金は2階建てになります。しかしながら、夫婦ともに自営業の人やフリーランス(組織に属さずフリーで働いている人)の場合、国民年金にのみ加入することになるので、将来の年金は1階部分のみです。
                   
【例えば・・・】
フリーランスの夫婦が40年間、国民年金に加入すると、
受け取る年金額:792,100円(満額)
月額に直すと約66,000円ですから、2人分だとすると、
月額で約130,000円となります。
(ただし、免除や未納期間があると、国民年金は満額もらえないので、もっと低い金額になります。)

この金額では、最低必要額までには11万円、ゆとりのある老後生活費までには25万円も足りません!!
 

足りない分を補うには?

2階建てにしよう!
そこで活用をおすすめしたいのが、国民年金基金です。国民年金基金とは、厚生年金等に入れないフリーランスなどの人たちが2階部分として利用できる公的な制度です。将来の生活費を補うことはもちろん、保険料支払期間中には、節税効果も得られます。国民年金に加入している人で保険料をきちんと納めていれば誰でも加入することができます。

国民年金基金は、都道府県ごとに1つずつある「地域型国民年金基金」と、職種ごとに全国規模で設立されている「職能型国民年金基金(現在25職種)」がありますので、加入する場合は、希望する国民年金基金に問い合わせてください。

国民年金基金一覧

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