年金/年金関連情報

自分で年金を増やす!国民年金基金(1)(2ページ目)

老後の生活に必要な額を考えたとき、足りない部分を補うための年金づくりが必要です。自営業者世帯のための国民年金基金についてその給付内容や保険料などお得な情報をお届けします。

原 佳奈子

執筆者:原 佳奈子

年金入門ガイド

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「パターンメイド」でオリジナル年金をつくろう

国民年金基金は、いくつかある給付の型や年金額の中から、その保険料と照らし合わせて選ぶことができる、いわば「パターンメイド型」の年金制度です。

それでは、国民年金基金を活用して、年金の不足分を積み立てる場合を考えてみましょう。給付の型と年金額は、以下の中から口数単位で選択します(年金額は35歳の誕生月までに加入した場合)。
 
国民年金基金発行のパンフレットより転用


まず1口目を2つの型(A型・B型)のうちどちらかを選択します。1口目は必ず終身年金です。終身年金とは、年金が支給開始となる65歳から一生涯もらうことができる年金です。65歳から毎月3万円の年金が終身で支給されることになります。

もう少し年金額を増やしたいという人は、2口目以降を加算します。2口目以降は5種類(A・B型、1~3型)の中から選択することができます。年金月額はすべて1万円で、一生もらえる終身年金と期間限定でもらえる確定年金があります。

また、支給が開始される年齢や支払保証期間の長さが異なっています。支払保証期間とは、万一の場合に、一定の条件の遺族に一時金が支払われることを保証された期間です。ほとんど全ての型に支払保証期間が設定されていますが、B型だけは支払保証期間の設定はありませんので、年金受給中に亡くなった場合の遺族への給付はありません。その分、B型はA型に比べ掛金が低く設定されています。

バリエーションのある選択肢から、自分のライフプランや希望する年金額に合わせて、自分に合った型を組み合わせて選ぶことができます。なお、確定年金の額が1口目を含めた終身年金の額を超えることはできないとされています。

【年金給付選択例】
◆65歳から一生もらえる年金月額をあと6万円増やしたいという場合は・・・
1口目:A型×1口(基本月額3万円×1)
2口目以降:A型×3口(基本月額1万円×3) とすれば、
年金額計:3万円×1口+1万円×3口=6万円 となります。

⇒夫婦二人で加入すれば、月12万円増となりますので、老後の最低必要生活費を確保することができます。


では、保険料の負担についてはどうなるのでしょうか? 後編(2)へ続く

※この記事は、掲載当初協賛を受けて制作したものです。

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