重い社会保険料の負担、しかし大きなメリットもある

社会保険料を負担することによって、年収130万円未満と130万円以上では、手取りがずいぶん少なくなって損をしてしまうと考えがちです。しかし、130万円以上の年収になって社会保険料を負担するようになると、次のようなメリットもあります。

※2016年10月以降で「106万円基準」が適用された人も同様です。

●厚生年金に加入した場合は将来受け取る年金が増える
年収130万円で1年あたりに将来受け取る厚生年金額は年間約9000円増えます。10年間働くと9万円、30年間働くと27万円、受給する年金額が増えることになります。

●会社の健康保険に加入すると、加入者本人しか適用されなかった「傷病手当金」や「出産手当金」などの給付を受けられる

傷病手当金とは、仕事中以外のケガや病気で会社を3日連続で休み、給料が支払われないか従前の60%未満になった場合に支給されるもの。休業4日目から最高1年6カ月間、それまでの給与日額相当(標準報酬月額平均額の1/30)の2/3までが支払われます(給与が支払われる場合はその差額)。

出産手当金とは、産前産後のために休業となり、給料が払われないか従前の60%未満となった場合に支給されるもの。給与日額相当(標準報酬月額平均額の1/30)の2/3までが支払われます(給与が支払われる場合はその差額)。対象となる期間は産前42日、産後56日です。

●自立する社会人として信用力が高まる

ローンなどの審査などに通りやすくなることも考えられます。

このように、年収130万円未満の妻が130万円以上になると、手取りが減る可能性はあるものの、それ以上のメリットもあります。メリットの面もしっかり加味して検討したいものです。

年収が130万円以上になりそうなら、頑張ってドンドン稼ぐことを目標にするほうが、こまかい損得を考えるより前向きな気がしますね。

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