学費・教育費/教育資金の貯め方

学資保険を使った貯蓄は正解?(3ページ目)

人生の三大支出の一つである、教育にかかるお金。教育費を学資保険で貯めようと考える人は多いでしょう。しかし、学資保険に入っておけば安心といえるのでしょうか?

平田 浩章

執筆者:平田 浩章

ファミリーのためのお金入門ガイド

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生命保険会社の学資保険も頑張っています

民間の生命保険会社を見てみると、例えばソニー生命の学資保険では、次のとおりです。

<学資保険(18歳満期) 保険料は毎月払い>
  • 月々の保険料 1万2,588円
  • 支払う保険料の総額 271万9,008円
    (月額保険料12,588円×12カ月×18年間)
  • 受け取る満期金 300万円 
  • 差し引き 28万992円
  • 利回り 約1%
※ソニー生命 学資保険(無配当)3型 22歳満期
※受取学資金は18歳で一括受取ではなく、18歳から22歳までの5年間
に毎年60万円ずつ受け取ります。
※かんぽ生命の学資保険と同様に、配当金がもらえる場合があります。

学資保険の注意点

教育資金の準備の手段として学資保険を活用する場合は、気をつけなければならないポイントもあります。

現在だけの視点で見ると、定期預金などよりは良い金融商品に見えますが、学資保険のような積立タイプの保険商品の利回りは契約時の水準が満期までずっと続くものも多いです(契約時の利回りと契約時の利回りの差は、積立配当など還元されるものもあります)。

将来のための学資保険ですが、現在の金利水準に目を向けると、満期金を増やしていくための予定利率は低金利です。一方で今後、政府や日銀が強い意志をもって推し進めている物価上昇政策しだいで、世の中の金利も上がる可能性があります。

数年後に世の中の金利(定期預金など)が上昇したとしても、今契約した学資保険の利回りは低いままでなかなか増えないということもありますので、金利の動向はいつもチェックしておきましょう。

では次に、そもそもこのような学資保険に入っていれば教育費の備えは大丈夫なのかを見てみましょう。

学資保険だけで教育費を準備している人はいない?詳しくは次ページで>>>
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