家計簿・家計管理/家計管理の基本

平均貯蓄額1,624万円 貯蓄ゼロが2割(3ページ目)

世間一般の家計の平均貯蓄額は1,624万円って本当!?

平田 浩章

執筆者:平田 浩章

ファミリーのためのお金入門ガイド

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貯蓄が増えた理由、減った理由


貯蓄保有世帯の貯蓄金額の推移は次のとおりです。

○平成16年 平均貯蓄額 1,424万円  中央値 810万円
○平成17年 平均貯蓄額 1,582万円  中央値 900万円
○平成18年 平均貯蓄額 1,488万円  中央値 800万円
○平成19年 平均貯蓄額 1,624万円  中央値 892万円

おおむね増加傾向にあります。貯蓄が1,000万円以上の世帯比率も上がっています。

○平成18年の貯蓄額1,000万円以上の世帯の比率 38.3%
(1,000~1,500万円11.2%、1,500~2,000万円7.1%、2,000~3,000万円8.2%、3,000万円以上11.8%)

○平成19年の貯蓄額1,000万円以上の世帯の比率 42.4%
(1,000~1,500万円12.3%、1,500~2,000万円7.3%、2,000~3,000万円9.0%、3,000万円以上13.8%)

貯蓄が増えた理由(複数回答)を見ると次のとおりです。

1位 27.3% 定期的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから
2位 26.8% 定期的な収入が増えたから
3位 11.5% 配当や金利収入があったから

預貯金
目的と時間を管理して、楽しみにながら蓄えを増やしたい
1位の「貯蓄割合を引き上げた」という点については、将来を見据えて今のうちに計画的に蓄えを増やしていきたいという気持ちが感じられます。

2位の「収入が増えた」という家計については、増えた分を着実に蓄えに回していこうという傾向が見受けられます。

3位の「配当や金利収入があった」というのは、家計の資産を預貯金から運用資産にシフトする比率も、高まってきているというふうにも読み取れます。

将来のことを考えながら、家計の収支のバランスを踏まえて着実に蓄えを増やし、さらに効率的に財産を育てることも考えながら取り組みされていますね。

一方で、貯蓄が減ったと答えた方の理由(複数回答)は次のとおりです。「収入が減った」という回答が5割を超えているのは驚きです、切実ですね。

1位 51.3% 定期的な収入が減ったので貯蓄を取り崩したから
2位 29.7% 子どもの教育費用・結婚費用の支出があったから
3位 29.4% 耐久消費財購入費用の支出があったから

今回の調査結果と我が家の貯蓄を比べると、平均貯蓄額や中央値より多かった家計も少なかった家計もあるでしょう。しかし、あくまでデータは平均的なもの。平均より少なくても、それがムリのない家計の貯蓄のスピードであり、ライフプラン上の希望や夢を満たすものであればOK。

逆に平均より多い貯蓄額でも、今後、家計収支(稼ぐ力・貯める力・増やす力・使う力)の変化が見込まれ、まだ今のペースでは不足があるということであれば、これだけあれば安心ということにはなりません。

要は、皆さんがライフプランに沿って、その実現のために計画を立て、いつまでに・何を・どのように準備していくかと考え行動することが大切ですね。



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