子どもが1人増えたら、生活費はどのくらい増える?
子どもが1人増えたら、どの位の費用がかかるのでしょうか? ここでは、子どもにかかる費用を生活費と教育費に分けて考えてみます。まずは、夫婦2人の生活費から子どもが1人増えたことによって、食費や光熱費などの生活費がどのくらい増えるかを見てみましょう。「国民生活白書」(平成17年版)では、0歳から21歳までの子どもの成長段階別に、2003年の家計を子どもが1人いる世帯と子どもがいない世帯で比較し、その差額を積み上げることによって、子ども1人が増えた場合の生活費を試算しています。
<子どもが増えた場合の追加生活費>
1人目に比べると、2人目・3人目の追加生活費は少なくなる ※総務省「家計調査」(2003年)から平成17年版国民生活白書で 特別集計した資料を基に作成 |
■子どもが1人増えると、生活費は775万円増える
先の「国民生活白書」によると、子どもが1人増えた場合、生活費は775万円増えるという算出結果になりました。その内訳を金額の多い順に見てみると、食料費310万円、水道・光熱費85万円、その他消費支出(おづかい等)80万円、被服及び履物費75万円と続いています。住宅関連費は、53万円の増加となっています。
子ども1人を22年間育てた場合に増える生活費が775万円だとすると、1年当たり35.2万円、1ヶ月当たり2.9万円になります。子どもの成長段階に応じてかかる費用は増減しますが、1ヶ月約3万円の負担増加は安いですか? それとも、高いですか?
■子どもが2人、3人と増えた場合は?
更に子どもが2人、3人と増えた場合はどうでしょうか? 単純に775万円の倍数ということになりません。1人目の追加生活費が775万円であるに対し、2人増えた場合の追加生活費は611万円、3人目は523万円と次第に追加生活費は少なくなります。