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妻が働いても夫の家事・育児は増えない!?(4ページ目)

働きたいけれど、家事・育児の負担がネックになっている妻……。仕事が忙しくてなかなか手伝うことが出来ない夫……。いったい、どうすればいい? 共働き夫婦の家事・育児について考えてみました!

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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夫の帰宅時間は、遅くなっている!?

ケンカ
もう少し家事に協力して欲しいわ!
最近は家事・育児に協力的な男性が増えてきたとはいえ、まだまだ妻の負担が圧倒的に大きいことを考えると、妻が働くことや出産することに躊躇してしまうのは、否めません。一方、いくら夫が家事・育児をしたいと思っても、仕事上の理由が影響していることもあります。

例えば、勤務先の経費削減や働き手不足のために、社員1人にかかる負担が増えて、夫の帰宅時間が遅くなる傾向にあるといわれています。妻から見ると「なんで手伝ってくれないの?」ということもあるかもしれませんが、夫にもやむをえない事情があるようです。

■会社経営と家計は似ている!?
家事のアウトソーシングで家計の収入アップ!

今の日本は、少子高齢化の影響で、就業者人口が減少傾向にあります。貴重な社員にもっと個々の能力を生かした仕事をしてもらうことで、会社全体の収益を上げることが出来ます。そのため、かつては女性社員がお茶出しや掃除当番をしていた会社でも、自動給茶機を導入したり、清掃業者にアウトソースをしたりしています。

家計も、会社経営と同じではないでしょうか? 仮に、妻が派遣社員として働き、年収250万円を得たとすると、10年で2,500万円、20年なら5,000万円にもなります。家庭の収益(家計力)アップのために、日常業務(家事)を見直して、時間を節約できる家電を導入したり、便利な外注サービスを利用したりすることも検討してもいいのではないかと思います。

出産後も働き続けた場合と、出産退職をして子どもが大きくなってからパートなどで働いた場合の収入については、コチラをご覧ください。
・育休vs出産退職、妻たちの収入徹底比較!

■夫婦円満で、家計力UP!
やりくり
パパが作ってくれたご飯もおいしいね!

「夫の育児遂行率が高いと、第1子出産時に妻が仕事を継続する確率も高くなり、追加予定の子どもの数も多くなる」(第3回全国家庭動向調査)といった結果も発表されています。女性が働くことで生きがいを得たり社会に貢献したりするだけでなく、家計が潤って、2人の夢を叶えるスピードも加速します。ただ、そのために夫婦喧嘩が絶えなくなってしまっては、元も子もありません。

1~2ページでご紹介した夫の家事・育児遂行割合のデータは、あくまでも平均のデータです。他の家庭と比較してウチはどう……ではなく、2人がお互いに出来ること、やり切れないことを話し合ってみてはいかがでしょうか。例えば「私は洗濯物を片付けるので、その間、お茶碗洗ってもらってもいい?」「キミが夕飯の支度をしている間に、僕はちょっとお風呂洗っておこうか?」といった具合に、無理なく家事を平行して出来たらいいですね。

まるで「夫婦円満の秘訣」みたいですが、お互いが「仕事で忙しい」「家事・育児でも疲れている」ということを思いやりながら、コミュニケーションをとることが、家計力UPにもつながるのではないかと思います。

【関連リンク】
・共働き夫婦の収入アップ大作戦!?
・共働きライフを支える、新買い物術!
・年末大掃除、どっちをかける?時間vs費用
・育休vs出産退職、妻たちの収入徹底比較!
・夫婦も、具体的に言わなきゃ伝わらない!(共働きの家事)


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