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家計の見直しの4つの着眼点「ECRS」とは?(4ページ目)

消費者物価指数前年同月比2.4%上昇。もはや小手先だけの節約法では太刀打ちできません。家計を抜本的に見直すための「家計改善の4つの着眼点」を伝授します!

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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効果的に家計改善を実現するためのアドバイス

家計のやりくり
こまめに家計簿をつけているだけでは、物価上昇には太刀打ちできない!
家計改善のための4つの着眼点「ECRS」について紹介してきました。ここでは、4つの着眼点を活かして、家計を効果的に改善するためのアドバイスをご紹介したいと思います。

■目標を決める
家計を改善するといっても、漠然と取り組んでは効果的ではありません。そこで、改善による効果の目標金額を具体的に設定する必要があります。例えば、改善の効果を毎月5万円と設定し、改善の効果が5万円に達するまで、いくつでも改善点を考えるという方法です。

通信に関する契約見直しで5,000円、保険の見直しで15,000円、スポーツクラブをやめる19,000円、外食の回数を月1回減らす10,000円、水筒を持っていく3,000円……合計52,000円といった感じです。

■ゼロベースで考える
家計を見直すといっても、現在支出しているものは、必要であるという意識があるので、なかなか家計改善につながりません。そこで、支出項目を一つ一つ冷静に見て、本当に必要か、なくても大丈夫ではないか、他の方法で対応できないのか、といった感じで、ゼロベースで考えてみるという意識が必要です。

■支出項目の多いものから順番に検討する
全ての支出項目について検討するのは大変だという方は、毎月の家計支出の中から、支出金額の多いもの順に、例えば、「住居費⇒食費⇒教養娯楽費⇒通信費」など、並べて、優先順位をつけて検討すると良いでしょう。

■パートナー、家族ぐるみで知恵を出し、実践する
物事を改善するためのアイデアを出すときに、一人で考えるよりも複数の人数で考えた方が、たくさんのアイデアが出てきます。また、一人で考えたアイデアを実行に移す場合、相手に思いが伝わらず、なかなか協力をしてくれない場合があります。その点、パートナーや家族で話し合って出たアイデアは、家族ぐるみで実行するという意識になるので、すぐに実行に移せます。一人で考えず、パートナー、家族を巻き込んで実践してください。

■こまめに節約するだけでは物価上昇に通用しない
家計の見直しで、水道光熱費などの節約方法に始まり、さまざまな節約方法が世に出回っています。確かにそういった節約を実行することも家計改善のためには必要です。

その一方で、総務省が平成20年8月29日に発表した7月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)は102.4で、前年同月対比で2.4%上昇したことになります。毎月の家計支出を仮に30万円とすると、7,200円の物価上昇となります。もはや、水道光熱費の節約といったこまめな節約方法だけでは対応できないというのが現実です。

そこで、家計の支出項目を抜本的に見直して、家計を改善することが必要になってくるのです。物価が上昇し、貯蓄額がどんどん減る一方では、将来への備えも不足します。早めに家計改善を行いスリムな家計に変身し、今後の物価上昇に備えましょう! その際に、家計改善の4つの着眼点「ECRS」を思い出してください。

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