国民年金に40年間めいっぱい加入しても、年金額は80万未満!?
え! これじゃ老後の生活に全然足りないじゃない! |
フリーランスの年金を増やす4つの方法は?
国民年金だけ加入している人の年金を補う方法としては、次の4つの方法があります。(1)付加年金
国民年金の保険料に付加保険料(月額400円)を上乗せして納めると、老齢基礎年金に付加年金がプラスされます。増加する年金受給額は、「200円×納めた月数分」。つまり、2年間でもとがとれる計算になります。
●社会保険庁「あなたも年金を増やしませんか?」
(2)国民年金基金
国民年金を納めている第一号被保険者が任意で加入することができます。掛金の上限は、月額68,000円。加入は口数制でもらえる年金額や給付年数などを自分で選択することができます。
●国民年金基金
●【年金額シミュレーション】国民年金基金に加入した場合の掛け金やもらえる年金額の試算ができます。
(3)確定拠出年金(401k)個人型
国民年金基金は、一定の掛金に対してもらえる年金額があらかじめ決められていますが、401k個人型は、掛金の運用方法を自分で選択することができるので、運用の成果によってもらえる年金額が変わります。拠出できる掛金の上限は、国民年金基金と合わせて月額68,000円です。確実にもらえる分と、運用成果を反映できる401kをミックスするのもいいでしょう。
●個人型確定拠出年金
(4)小規模企業共済
フリーランス(個人事業主)や会社等の役員が事業を廃止したり、役員を退いた場合などに、退職金代わりに受け取ることができる共済制度です。毎月の掛金は1,000円から70,000円までの範囲内(500円単位)で選ぶことができます。「共済」とありますが、小規模企業共済法に基づき昭和40年に発足した制度で、国がつくった「経営者のための退職金制度」ともいえます。
●独立行政法人 中小企業基盤整備機構「小規模企業共済制度」
●【加入シミュレーション】受け取れる共済金などの試算をすることができます。
これらの4つの方法は、保険料や掛け金が全て所得控除になるなど、税制面でも優遇されています。