人生の運用利回りを上げる、2つのポイント
運用利回りを上げるには「貯蓄」と「投資」の両方大事! |
反対に、貯蓄の運用利回りをおろそかにすると、投資でカバーする必要が出て、投資でより大きなリスクを取る必要が出るのです。つまり、貯蓄の利回りを最大化させ、足りない分を投資でカバーするというイメージです。
■「貯蓄」の運用利回りを最大化する
●普通預金の残高は最小限に
メガバンクの普通預金の金利は0.02%(2009.4.27時点)で、ほとんど金利はつきません。普通預金には、1ヶ月の生活費分くらい入れておけば大丈夫です。
中途解約利息になってしまいますが、定期預金でもすぐに降ろせるので、いざという場合でも対応できます。利息が付かない普通預金にはお金を眠らせずに、こまめに定期預金などに預け替えをするのが貯蓄の運用利回りを上げるコツです。
●元本確実な金融資産は少しでも有利なものを
定期預金の金利一つ見ても、銀行によってかなりの差が出てきました。給与振込み口座になっている銀行の定期預金をするよりも、もっと有利な定期預金もあります。今はインターネットでいろいろな銀行の預金金利を比較することができるようになりました。金利に対する意識を高めるだけで、将来の資産形成に大きな違いが出てきます。0.数パーセントの金利も侮ってはならないのです。
■「投資」に挑戦する
投資というと、5%前後の比較的高い利回りをイメージするかもしれません。けれども、資産運用の利回りを例えば、定期預金の0.3%から2%に上げるだけで、人生の金融資産残高は劇的に変化します。
今は、定期預金で2%の金利を達成するのは難しいですが、例えば、資産の半分を1%前後の預金(貯蓄部分)で運用できたら、残りの半分を投資で3%前後の運用を達成できれば良いのです。
このように考えると、投資に対して高い目標や期待を持たなくても、金融資産全体として運用利回りを上げることができます。ちょうど住宅ローンを借りるのに、1%金利が違うだけで支払い利息が大きく変わるのと同様に、金融資産の利回りが1%変わるだけでも、家計に入ってくる利息・投資収入が大きく変わるのです。
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