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サブプライムに弱いREITとは?(2ページ目)

サブプライムの影響で世界的に信用収縮が起こっています。日本のREITもその影響を受け、資金調達に影響が出ているとか。資金調達に影響が出るとREITの成長にとってはマイナス。サブプライムに弱いREITとは?

久谷 真理子

執筆者:久谷 真理子

住宅購入のお金入門ガイド

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REITの命綱、資金調達

資金調達はREITの命綱
  資金調達はREITの命綱
REITの資金調達の方法として、考えられるのが増資や借り入れなどです。しかし、増資は手続きに手間がかかり簡単に出来ないため、一般には借り入れをすることが基本となるでしょう。

ところで、今問題なのは、このような手段での調達がきびしくなってきているということ。前述したように、資金調達が難しくなると、REITの成長にとってはマイナスです。そこで、気になるのが「資金調達が難しいREITってどんなところ? 」ということです。

資金調達が難しいREITって?

資金調達が難しいREITとして、「借入金比率が高止まりしているにもかかわらず、最近、公募増資が出来ていないところ」が挙げられます。投資口の価格が低迷していると、証券会社も新規で発行した投資口を引受けても販売できる自信がないため、増資に踏み切れないということが考えられます。

また、「借入金の内訳が短い期間に偏っていて、長い期間の借入れが出来ていないところ」も挙げられるでしょう。返済期日が一度に来ると、借り換えが大変なので、普通は、期日分散を図ることが望ましいのです。長い期間の借入れが出来ていることは、そのREITの安全性を銀行が認めている裏返しでもあります。特に、長期の投資法人債を発行しているREITは資金調達の多様化も図れていて、安定的な調達が出来ているといえるのです。

つまり、REITは単に資金調達ができていればいいということではありません。金利水準も含めて「どのような資金調達を行っているのか」を見ることもポイントです。各REITのサイト上では、さまざまなデータを公開しています。投資判断をする際には、チェックするよう心がけましょう。

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