充分な商品説明を受け、納得できる先で契約を!
十分な説明を受けて、納得して契約を |
また契約時には、火災保険金額を正しく設定することが、いざという時、思い通りに保険金を受け取れるための条件になります。そのためには、現在の建物の価値がいくらなのかをはかる「評価」を受け、正しい保険金額を設定することが大切です。
契約時の評価にあたっては、以下のような困った誤解もよくあります。
たとえば、「火災保険金額はローン金額で設定されている」というもの。しかし マイホーム購入にあたり、銀行からいくらお金を借りるかということと、その建物の価値がいくらであるかは、いうまでもなく関係のないことです。建物の価値は建物の構造等により決まるため、建物の購入価格とも、必ずしも同じにはなりません。たとえば、マンションの購入価格には、土地代、建築費のほか、業者の利益が2割乗るといわれます。しかしながら、火災保険金額として設定できるのは、いうまでもなく建築費の部分だけです。
「もう長期契約しちゃった・・」大丈夫!見直しできます
見直せば、保険料が戻ることも |
しかしながら、たくさん保険金を受け取れるよう、実際の建物の価値よりも多めに火災保険をかけておくといったことはできません。多めにかけたとしても、建物の価値を上回った分は、原則として保険金を受け取れません(火災保険と生命保険は同じではない参照)。
要するに、火災保険は多すぎても少なすぎてもうまく役立てられないので、契約時に正しく契約をしておくことがとても大事になります。
一方で「でも、もう契約しちゃった!」という方も、心配ありません。改めて確認してみたら、ご自身の思ったような保険でなく、見直したいのにすでに長期契約をしてしまったという場合でも、火災保険は契約の途中でいつでも見直すことができます。途中で火災保険の契約をし直す場合、それまでの火災保険を解約しますが、その場合、未経過期間分の保険料は戻ってきます。たとえば、35年契約の保険を3年で解約すれば、32年分の保険料が戻ってくるといった具合火災保険で埋蔵金発掘!参照)。
住宅ローンの借り換えを検討している人も、タイミング的には見直しのチャンスですね。また、質権が設定されている火災保険であっても、質権者の承認を得れば火災保険の契約をし直すことはできますから、銀行に申し出てみてください。