子どものおこづかいに正解はない!?
子どもたちがお金と引き換えに自分のほしいおやつなどを買う喜びを知り始めるのが、幼稚園や小学校時代です。お子さんに対して、月ぎめで渡す「おこづかい」は、いつ頃からいくらくらいあげればいいのでしょうか。子を持つ親にとっては、お悩みの1つかもしれません。おこづかいはいつから?いくら?
結論から言うと、この問いに対する答えには「正解」はないと思います。住んでいる地域や家庭の状況、周囲の友だちによっても異なるでしょうし、親の考え方によっても異なるものだからです。
小学生のうちはそもそもほしいものは「物」で与え、こづかいは与えないという家庭もあります。
ふだん子ども同士が仲良しだというママたちと話をして、「うちはこうなのよ」とか、「どうします?」と気軽に話し合って、意思疎通を図っておくのもいいでしょう。統一することはないので、考え方が異なる場合は違いを認識しあうだけでも、子どもにも説明しやすいはずです。
データで見ると何歳から?
子どもへのおこづかいは何歳からあげるといいのでしょうか?5年に1度発表されている金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査 2015年度調査」(2016年発表・2020年4月1日現在最新)のデータを見ると、おこづかいは、小学生の7割強、中学生の8割強、高校生の約8割が「もらっている」と回答しています。
おこづかいをもらっている相手は「親」の割合が最も高くて、小学生は「祖父母」からもらう割合が4割を超えています。
データではいくらあげている?
「いくらあげているのか」についてはどうでしょう。前出の調査データでは、「月1回」もらっている小学生の最頻値(最も多かった金額)は「500円」でした。
中学生の1カ月のおこづかいは、最頻値1,000円、中央値2,000円、平均値2,536円でした。
高校生の場合は、最頻値5,000円、中央値5,000円、平均値5,114円でした。
デーで見る、おこづかいのあげ方は?
おこづかいの「あげ方」も様々です。前出の調査データでは、中学生、高校生がおこづかいをもらう前提条件なども聞いています。
何の前提もなく無条件でもらっている割合は、中学生が74.2%、高校生は82.7%でした。
「家の仕事を手伝うことが前提条件」と答えたのは、中学生で14.9%、高校生で8.8%。
「良い成績を取ることが前提条件」と答えたのは、中学生で5.8%、高校生で3.0%。
データではそのようになっていますが、「お手伝いをするのは当然だからそれに値段を付けるのはおかしい」というご家庭もあります。中には、学校のテストで100点をとったり、習い事などで頑張った時にボーナスがもらえる制度を取り入れているご家庭もあります。
先日お会いしたある方は、2人姉妹であげ方を変えていると言ってました。家事を進んで手伝う上の子は定額制、あまり手伝わない下の子は「お手伝いの対価」としてあげるそうです。
子どもの性格に合わせて、工夫をするのも一法なのかもしれません。
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