東京地区私大学教職員組合連合の「家計負担調査 」(2018年5~7月、対象:首都圏14大学・短大の新入生、回答:4,195人)によると、教育費負担は親にとって厳しい内容であることがわかります。
受験から入学までにかかる費用は、自宅通学者156万円に対し、自宅外通学者は218万円でした。
   

自宅外通学者、受験から入学まで218万円

受験から入学までにかかる費用は、自宅通学者が156万4,418円に対し、自宅外通学者は218万1,818円でした。自宅外通学者の費用を前年度と比べると、「家賃」が1,200円増加、「敷金・礼金」が1,700円増加、「生活用品費」が5,300円減少しました。

自宅外通学者の大学の初年度納付金は、受験から入学までの費用のうち61.1%で、それ以外の費用がかかっていることがわかります。ちなみに、自宅通学では85.2%です。

 

自宅外通学者の入学年の費用は296万円

自宅外通学者の入学年にかかる費用は296万2,918円で、前年度と比べ2万200円減少しました。仕送り額(4月~12月)は78万1,100円で、前年度より2万4,600円も減少しました。

 

自宅外通学世帯の入学年の費用は親の年収の1/3弱

 一方で、自宅外通学世帯の入学年にかかる費用が親の年収に占める割合は31.9%で、やや下がりました。
私大生を送り出す世帯の平均年収は、2002年度以降1,000万円を割り込み、2018年度も前年比3%増の939万6,000円。自宅外通学者を送り出す親の負担の重さがにじみます。 

 

仕送り額は過去最低水準!

自宅外通学の子への仕送り額は、費用がかさむ5月で9万9,700円、出費が落ち着く6月で8万3,100円。6月時点の仕送り額は過去最低水準となっています。

家賃は6万2,800円で微増し、しかも、仕送り額に占める割合は75%超。学生も生活がラクではないことが窺えます。仕送り額から家賃を引いた生活費は2万300円で過去最低水準でした。
これを30日で割ると、自宅外通学者の平均生活費は1日677円ということに。最も高かった1990年度は1日2,460円でしたので、4分の1に近い金額です。

 

5人に1人が入学費用を借金で調達!?

入学費用を借入れでまかなった世帯は、自宅外通学では5人に1人でした(自宅通学は6人に1人)。借入額の平均は自宅外通学者で238万2,000円で、借入額は前年度から4万3,000円増加しています。

自宅通学者の借入額は165万9,000円で、自宅外通学は自宅通学より72万3,000円多く借入れをしていることになります。

 

奨学金を希望する世帯が65%

自宅外通学者で日本学生支援機構を含む奨学金の希望者は65%でした。実際に申請した割合は、自宅外通学者では奨学金希望者の7割弱。当然ながら、費用がかかる自宅外の方が奨学金の利用が多くなっています。

また、奨学金を希望したものの申請しなかった理由は「申請基準に合わない」が最多でした。それ以外で多いのは、「返済義務がある」が25.8%で、過去3番目に高い水準でした。

 

教育資金の準備はしっかりと

世帯年収が伸び悩む中、私大生、特に自宅外学生を送り出す世帯では、学費は大きな負担です。
2020年度からは、一定以下の年収の世帯では、消費税を財源として「高等教育無償化(大学無償化)」も始まり、負担の軽減が進みました。

しかし、該当しない層では教育費の負担はこれまでと何ら変わりません(無利子で借りられる第一種奨学金の条件は緩和しましたが)。

子供が希望すれば大学や専門学校へ行かせてあげたいと思うご家庭では、いずれにしても教育資金の準備はしっかり行っておきましょう。油断せずに準備しておくことが大事です。

参照:私立大学の家計負担調査

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