学費・教育費/大学でかかるお金

大学生への「仕送り」が過去最低に!(3ページ目)

東京地区私大教職員組合連合より、2015年に首都圏の私大に入学した学生のいる世帯を対象に行った『私立大学新入生の家計負担調査 2015年度 』が発表されました。家計負担の厳しさが浮き彫りになりました。

豊田 眞弓

執筆者:豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金ガイド

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ローンを借りた世帯は2割弱

入学費用に関して、ローンを利用するなど借入れをした世帯は17.9%。前年より微増しており、5世帯に1世帯という高い割合になっています。
借入額は平均183万円。前回に比べ2万3000円増加しています。

ちなみに、自宅外通学者の借入額は215万円で、自宅通学者よりも60万1000円多く借りていることもわかります。自宅外通学者にいる世帯ほど家計負担が大きいことがうかがえます。

入学費用で「借入れ」をした世帯
_____________________
借入れをした世帯割合 17.9%

<借入額>
平均     183万円
自宅外通学 215万6000円
自宅通学  155万5000円
_____________________

入学までの費用負担は9割が「重い」

受験から入学までの費用の負担感は、全体平均で9割が「重い」(「たいへん重い」+「重い」)と感じていて、私大への新入学生のいる家庭の負担の大きさを示しています。

中でも、入学費用を借入れでまかなった家庭では「重い」が99.5%。また、自宅外通学者の92.7%が「重い」と感じています。

教育費の負担の最終的なツケは親の老後に回る可能性があることからも、やはり、子供が小さいうちから少なくとも児童手当分だけでも貯めておき、教育ローンの借入れをしなくて済むよう、準備しておくことが大事ですね。

もちろん、低所得層のための高校・大学の学費の無償化が進むことも期待したいところです。

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