毎年0.5%アップで8年目から未払い利息が発生
今後、金利が上昇するかどうかはわかりませんが、現在の金利水準がかなり低いことは確かです。どのくらい金利が上昇すると、この未払い利息が発生するのでしょうか?下記は、3,000万円を35年返済した場合です。借入れ時の適用金利が1.475%、今後、毎年0.5%ずつ金利がアップし、7%に達したらその後は横ばいという前提で試算しています。
この前提で試算した場合には、8年目から未払い利息が発生します。11年目に返済額見直しで返済額がアップしますが、1.25倍までの制限があり、返済額がアップしてもまだなお、未払い利息が発生し続けます。その後7%で金利は横ばいのため、16年目の返済額見直しで、毎回の未払い利息は回避されるようになります。
金利がこのように上がるかどうかはわかりませんが、5年間返済額が変わらないことと、返済額見直し後も1.25倍までとされていることの安心感と引き換えに、未払い利息が発生するリスクがあるということを理解しておきましょう。
なお、この未払い利息については、別途支払いが必要になります。支払い方法は5年ごとに精算する方法や、最終回で精算する方法など金融機関によって異なりますので、確認しておきましょう。