住宅ローンの借入/住宅ローンの基礎を学ぼう

住宅ローンシミュレーション 変動金利の未払い利息(2ページ目)

民間ローンの変動金利は超低金利が続いていますが、いずれ金利が上昇すると、返済しても借金が減らない「未払い利息」が発生する可能性があります。未払い利息が発生する仕組みと、その回避策も考えてみましょう。

大森 広司

執筆者:大森 広司

マンション入門ガイド

  • Comment Page Icon

毎年0.5%アップで8年目から未払い利息が発生

今後、金利が上昇するかどうかはわかりませんが、現在の金利水準がかなり低いことは確かです。どのくらい金利が上昇すると、この未払い利息が発生するのでしょうか?

下記は、3,000万円を35年返済した場合です。借入れ時の適用金利が1.475%、今後、毎年0.5%ずつ金利がアップし、7%に達したらその後は横ばいという前提で試算しています。

この前提で試算した場合には、8年目から未払い利息が発生します。11年目に返済額見直しで返済額がアップしますが、1.25倍までの制限があり、返済額がアップしてもまだなお、未払い利息が発生し続けます。その後7%で金利は横ばいのため、16年目の返済額見直しで、毎回の未払い利息は回避されるようになります。

3,000万円、35年返済、毎年0.5%ずつアップ、7%になってからは金利は横ばいの場合で試算

3,000万円、35年返済、毎年0.5%ずつアップ、7%になってからは金利は横ばいの場合で試算


金利がこのように上がるかどうかはわかりませんが、5年間返済額が変わらないことと、返済額見直し後も1.25倍までとされていることの安心感と引き換えに、未払い利息が発生するリスクがあるということを理解しておきましょう。

なお、この未払い利息については、別途支払いが必要になります。支払い方法は5年ごとに精算する方法や、最終回で精算する方法など金融機関によって異なりますので、確認しておきましょう。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます