金融機関の方針も加味されて金利は決まる
変動金利型の店頭金利を見ると、どの金融機関もほぼ横並びです。しかし、10年固定や35年の全期間固定など、固定期間の長いものを比較してみると、ずいぶんと金利に違いがあることに気付くでしょう。【例】2010年12月の30年全期間固定の金利
A銀行 2.45%
B銀行 2.55%
C銀行 2.60%
D銀行 2.75%
E銀行 3.13%
F銀行 3.38%
同じ30年間の固定でも、1%近くも違いがあります。前月より上がるのか、下がるのかという動きは、10年国債利回りなどを見ながらある程度予想できますが、そもそも金利自体は、なぜ金融機関によって大きく差があるのでしょうか?
住宅ローン金利は、市場の金利の動き以外に、金融機関が住宅ローンの販売についてどのように考えているかも反映されているためです。金利を低くすれば人気が集まります。変動金利型の適用金利を低くして、長期固定の金利を高めに設定すれば、変動金利型を利用する人が多くなります。どの金利タイプを中心に取扱いをするか、も金融機関によって考え方が違います。つまり、金利の設定の仕方に各金融機関の方針や個性が出ているのです。
長期になればなるほど、金融機関によって金利が異なりますので、選べる!住宅ローン比較なども利用しながら情報を集めることも重要です。