住宅ローンの借入/住宅ローンの基礎を学ぼう

「保証料なし」の住宅ローン活用法!(3ページ目)

住宅ローン借入れの際にかかる諸費用のうち、多くを占めるのが保証料です。しかし、最近ではフラット35をはじめ、保証料なしのローンも多く登場しています。その活用法と注意点をまとめてみました。

高田 晶子

執筆者:高田 晶子

住宅ローンガイド

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自己資金が少ない人は保証料なしのローンを

自己資金が十分にあり、諸費用も支払い、頭金も準備できるという場合には、前ページのような活用方法もできますが、あまり自己資金がない、という場合には、なるべく初期費用がかからない住宅ローンを選ぶと良いでしょう。

保証料なしの住宅ローンとして代表的なのは、ソニー銀行新生銀行です。1ページ目でもご紹介したように、3,000万円を35年返済で借入れた場合の保証料は約60万円にもなります。この金額が必要なければ、手元に残しておく預貯金にも、少し余裕が出るでしょう。

また、フラット35も、保証料なしのローンです。ただし、フラット35の場合には、事務手数料が金融機関によってさまざまです。保証料がなくても、例えば事務手数料が借入額の2.1%という場合、保証料と同じくらいの初期費用が必要になります。保証料だけでなく、事務手数料も含めた金額で確認しましょう。

保証料ありのローンでも初期費用は減らせる!

自己資金が少ない人には、保証料なしのローンがお勧めですが、エリアや物件など、審査の関係で利用できない場合もあるでしょう。この場合には、保証料ありのローンでも保証料を一括で支払わずに済む方法もあります。

初期費用として保証料を一括で支払う方法を、一般には保証料外枠方式と言っています。これ以外に、保証料内枠方式という方法があり、これは、金利に保証料分を上乗せし、支払っていく方法です。通常、金利が0.2%程度高くなり、総返済額で計算すると、当初一括払いの方が少なくなりますが、自己資金が少ない人は無理せずにこのような方法を利用するのも一つです。

借換えの場合も、保証料なしのローンであれば少ない負担で借換えすることも可能になります。預貯金が少ない人も借換えやすくなりますね。保証料なしのローンは、自己資金が十分にある人も、少ない人も活用次第。上手に利用しましょう。

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