オーディオプレーヤーの基本を押さえておこう
オーディオプレーヤーにもさまざまなものがある。基本を知っておくとより自分にあったものが選べるだろう
記憶容量はどれくらいがいい?
記憶容量の大きさで、どれだけの楽曲や動画などを収録できるかが決まってくる。1曲あたりのファイルサイズはビットレート128kbpsで4MB程度(4分程度の曲の場合)なので、4GBだと約1000曲、8GBだと約2000曲の楽曲を収録できる。音楽だけを聴く場合であれば4~8GB程度でも十分だが、動画やPodcast(音楽や動画による番組サービス)、アプリケーション、ゲームなどを利用するのであれば、最低でも16GB、できれば32GBか64GBくらいの容量が欲しい。
動画再生機能はファイルフォーマットに注意
次に気になるのが動画再生機能だろう。動画再生機能でチェックしたいのは対応フォーマットだ。iPod touchはMPEG-4、MPEG-4 AVC/H.264、Motion JPEGに対応し、ウォークマンAシリーズはMPEG-4、MPEG-4 AVC/H.264、WMVに対応する。だがマウスコンピューターの「iriver P8」などはAVI/WMV/MKV/M4V/MOV/FLVなど数多くのフォーマットに対応する。動画再生機能だけを取ってみると、iPodやウォークマンよりも他社のモデルの方が上を行っていることが多い。
動画を見るなら注意しておきたい画面サイズ・解像度
音楽プレーヤーとしてであれば大きな画面サイズは必要ないが、動画プレーヤーとしてはやはり大画面・高精細ディスプレイが欲しいところだ。iPodシリーズとウォークマンシリーズの中ではiPod touchが3.5インチ(640×960ドット)と圧倒的に大画面で高精細だ。ウォークマンはZシリーズが4.3インチ(480×800ドット)とiPod touchを超える大画面だ。マウスコンピューターの「iriver P8」などは5インチ(480×800ドット)とさらに上を行く大画面を実現している。
本体だけじゃない、対応ソフトの使い勝手のよさにも注意
コンテンツ管理ソフトの有無や、ドラッグ&ドロップ転送ができるかどうかも重要な点だ。コンテンツ管理ソフトは楽曲や動画、Podcast、アプリなどさまざまなコンテンツを一元管理できるので便利なのだが、プレーヤーを乗り替える際にはコンテンツ管理ソフトも乗り替えなければならなくなってしまう。その点、ドラッグ&ドロップ転送に対応しているモデルなら、使い慣れたコンテンツ管理ソフトを使いつつ、プレーヤーに転送したい楽曲をドラッグ&ドロップするだけで手軽に転送できる。
音楽・動画以外の機能性にも注目
音楽・動画再生以外の機能もしっかりとチェックしておきたい。飽きずに長く楽しみたいのであれば、さまざまな番組が提供されているPodcastに対応していることも重要だ。そのほか、iPod touchのようなアプリケーションやゲームをインストールできる機能、ウォークマンシリーズのようなカラオケ機能、語学学習機能、その他FM/AMラジオチューナー、ワンセグチューナー、録音機能など、モデルによってさまざまな便利機能を備えている。このあたりにも着目したい。
長く使うならバッテリーの持ち時間に注目
バッテリーでの連続使用時間も重要なファクターの一つだ。音楽だけでなく動画再生もタップリ楽しむと、1日使っただけでみるみるとバッテリーの残りが減っていくことがある。だいたいのモデルは1日1回充電すれば十分使えるのだが、安心して使いたいのであればバッテリーの連続使用時間が長いモデルを選ぼう。ちなみにiPodシリーズではiPod touchが最も長く(音楽最大40時間、動画最大7時間)、ウォークマンシリーズではSシリーズが最も長い(音楽最大50時間、動画最大10時間)。