中古住宅の場合、購入を決めると、多くの場合、短期間で引渡しに。あらかじめ、住宅ローンの注意すべき点などを知っておくことが大切。 |
住宅ローンの手続きは早めに
新築マンションの場合には、申込・契約から引渡しまでの間が、数ヶ月、長いときには1年以上という場合もあります。しかし、中古住宅の場合には、購入することを決めると、相手方の売主の希望などもあり、1ヶ月など、引渡しまでの期間が短くなります。住宅ローンは、申込みをしてからローン実行まで、1ヶ月程度かかります。したがって、じっくり住宅ローンを選んだり、ファイナンシャル・プランナーに相談に行くという時間は、ほとんど取れない場合が多いでしょう。あらかじめ、住宅ローンについては、どのようなローンが良いのかなど、情報収集しておきましょう。
もし、住宅ローンの手続きに、少し時間をかけたいと思った場合には、引渡し日までの期間に余裕が持てるよう交渉してみましょう。
中古物件は新築より借入れ希望額を多目に
中古と新築の違いの一つは、諸費用です。中古物件の購入に際しては、媒介(仲介)業者が間に入るため、手数料がかかります。一般には物件価額の3%+6万円+消費税。例えば、3,000万円の物件であれば、100万8千円となりますが、同じ3,000万円の物件であっても、新築の分譲マンション等であれば、この手数料はかかりません。つまり、3,000万円の物件であれば、諸費用は、新築の場合より中古の方が、少なくとも、仲介手数料分の約100万円は多くかかることになり、その分、頭金に回せる自己資金が少なくなります。
中古物件では、一般的には物件価額の8~10%の諸費用がかかると言われています。諸費用分を少なく見積もって住宅ローンを申込み、後になってから、もう少し借入れを多くしようとすると、再審査となり時間がかかってしまいます。諸費用分も十分に考慮した上で、借入れ希望額を決定するようにしましょう。
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