フラット35の団体信用生命特約料は別払い
フラット35に借換えした場合の金利は、返済期間が20年以下か21年以上かで異なります。それでは、借換えした場合の事例を見てみましょう。<例>3,000万円借入れ、金利3.3%、30年返済、現在8年経過
毎月返済額 131,386円
現在の残高 約2,463万円
今後の返済額総額 約3,469万円
A.返済期間はそのままで(あと22年)フラット35(21年以上)、金利2.82%に借換え
毎月返済額 125,366円
今後の返済額総額 約3,310万円
団体生命保険特約料 約109万円
総支払額 約3419万円
借換え諸費用 約60万円
総合計 約3,479万円
まずは、返済期間はそのままで、今までよりも金利の低いもの(3.3%→2.82%)に借り換えた場合です。毎月返済額は約6,000円減るのですが、一般的な銀行からの借り換えだと、団体信用生命保険の特約料を別払いしなくてはならず、見た目の金利差ほど効果が出ません。また、借り換えには諸費用もかかるため、これらを合計すると、この例では借り換え効果はないことがわかります。
20年以下のフラット35を利用すると金利を下げられる
上記の金利差では効果が出ない場合、無理がなければ、20年以下のフラット35を利用することにより、低い金利のものを利用することができます。B.返済期間を20年に短縮し、フラット35(20年以下)2.62%に借り換え
毎月返済額 132,013円
今後の返済額総額 約3,168万円
団体生命保険特約料 約108万円
総支払額 約3,276万円
借換え諸費用 約45万円
総合計 約3,321万円
毎月返済額は627円増えますが、今までとあまり変わらない水準となります。ただし、団体生命保険の特約料が別途負担が増えてしまいますが、諸費用を含めても総合計は約150万円抑えることができます。
団体信用生命保険の特約料があるために、かなりの金利差がないと総返済額を抑える効果は出ませんが、20年以下を利用できるのであれば、検討の価値はあるでしょう。
毎月の返済額を抑える効果を次のページで見てみましょう。