高齢者向け返済特例制度とは
終の棲家と考えるのであれば、耐震強化やバリアフリー工事も必要。その資金準備もお忘れなく。 |
このような場合に、検討の一つとして考えられるのが、住宅金融支援機構の「高齢者向け返済特例制度」です。「高齢者向け返済特例制度」は、年金収入も収入としてみなすため、働いていなくても借入れが可能です。
そして、元金は据え置き(返済しない)、毎月の支払いは利息のみになります。元金の返済は、申込者ご本人が亡くなられたときに、全額を一括で返済します。この制度を利用することにより、申込み者ご本人の存命中は、毎月の支払いを少なくすることができ、貯蓄を一気に減らすことを避けられます。
利用できる人や対象となる工事は?
この制度を利用できる人や、利用できる対象となる工事の主な要件は次のとおりです。【利用できる人】以下の全てにあてはまること
・借入申込時に満60歳以上
・自分が居住する住宅をリフォームする人
・総返済負担率が次の基準以下である人
年収が400万円未満の場合 30%以下、年収が400万円以上の場合 35%以下
・日本国籍の人または永住許可などを受けている外国人
【対象となる住宅】
・工事完了後の住宅部分の面積が50m²(共同建ての場合は40m²)以上の住宅
【対象となる工事】
・バリアフリー工事または耐震改修工事のいずれかの基準に適合する工事 、バリアフリー工事または耐震改修工事以外のリフォーム工事を併せて行う場合も対象。なお、工事完了後、物件検査が必要となる。
【保証】
・高齢者居住支援センター((財)高齢者住宅財団)の保証が必要。
いくらくらいの借入れができるのか、返済額はどのくらいかは次のページで。