住宅ローンの借入/住宅ローンの基礎を学ぼう

住宅ローンの金利の種類

住宅ローン選びの際に、最も重要と言っても過言ではなないのが、金利タイプ選びです。金利タイプによって、適用される金利も、将来の金利に対する影響度も異なります。それぞれの特徴について知っておきましょう。

高田 晶子

執筆者:高田 晶子

住宅ローンガイド

  • Comment Page Icon
イラスト
住宅ローンには大きく3つの金利タイプがあります。それぞれの特徴を理解し、自分にあった金利タイプを決めると、住宅ローン選びもスムーズに
住宅ローンには大きく3つの金利タイプがあります。それぞれの特徴や、活用の仕方をご紹介します。

最初から金利が決まっている全期間固定金利型

「全期間固定金利型」は文字通り、借入れから完済までの間の全期間の金利が固定されているものです。全期間の金利が一定のものはもちろんですが、一部、フラット35にみられるように、途中で金利が変わるものもあります。途中で金利が変わる場合でも、借入当初に、●年目から●%と決められています。

<全期間固定金利型のイメージ図>
全期間固定
元利均等返済の場合。毎回の返済額は一定で、当初は利息額が多く、次第に利息額は減っていきます。


借入後に市場金利が変化しても、住宅ローンの返済額には影響を受けないため、家計の管理はしやすいのが特徴です。また、総額の上限がわかるので、毎月の家計管理のみならず、老後生活資金もふまえた、生涯の資産管理もしやすいでしょう。

まだ子供が小さく、これから教育費などの出費が多くなるなどで、今後返済額がアップしてしまうと返済が厳しいと予想される場合には、全期間固定金利型が向いています。

当初の期間は金利が固定される固定金利期間選択型

「固定金利期間選択型」は、当初の定められた期間の金利は固定され、その期間が終了するとその時点での金利でもう一度返済額が見直されるものです。

<固定金利選択型のイメージ図>
固定金利選択型
固定金利選択型を選び続けた場合のイメージ図。金利が上がると返済額も上がる。


当初の固定期間は、2年、3年、5年、10年、15年などから自分で選べます。金融機関によって、固定期間の種類は異なります。固定金利期間終了後は、変動金利型や、固定金利選択型を再度選ぶことができます。ただし、見直し時の金利や返済額の上昇について上限は設定されていないため、大幅に金利が上昇すれば、それだけ返済額も増えることには十分注意が必要です。

今は教育費がかかるので返済額を少しでも抑えたいが、数年後には余裕ができ、金利上昇にも対応できる、というような人に向いています。

変動金利型などその他の金利タイプは次のページで。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます