健康保険は国民全員が加入するものですが、年金と同様に多くの未納者が存在しています。医療の現場では、医療費を払わない患者が多く存在しています。生活が困窮している弱者ならまだしも、支払い能力があるにもかかわらず、支払う意思のない人もかなりいるようです。その実態を確認してみました。
医療機関1施設あたりの未収金4,581万円!
医療機関は未収金に頭を悩ませています |
未収の主な理由な次のようになっています。
- 分納中または分納の交渉中
- 生活に困っており、自己負担分の医療費を支払う資力がない
- 第三者行為により支払い方法が未決定
- 支払う資力はあるが元々支払う意思がない
- 回収の働きかけをしていない為、理由がわからない
医療費を払わない悪質な具体例
厚生労働省の医療機関の未収金問題に関する調査では、アンケートへの自由記述で医療費を払わない患者の具体例も挙げており、悲惨な状況を伝える為に驚きの例をいくつか紹介します。■虚偽の名前や住所による受診
- 過去3年間で3回も保険証の氏名を変更し、毎回救急車にて夜間救急外来に別人になりすまして受診した。
- 初診から虚偽の住所・電話番号で受診した。
- 偽名・偽住所で、身分証明書の提示もしない。
- 支払い能力は十分にあったと考えられるが、催告に応じず文書催告にも返事がなく、後日転居先不明で戻された為、自宅を訪問したところ、家は売却され既に転居していた。
- 退院後、通院が必要な期間のみ少額分割での支払いがあり、通院が必要なくなった後、すぐに住所・電話が変更されていた。
- 転居を繰り返していて居所が判明しない。
医療費を払わない驚きの例はまだまだあります。次のページでさらに紹介します。