国民健康保険収納率は90.39%!

未納問題は年金だけではない
未納問題は年金だけではない
自営業者等が加入する市区町村の国民健康保険の収納率を、厚生労働省の平成18年度国民健康保険(市町村)の財政状況について(速報)で確認してみました。

収納率を平成2年度から5年毎にみてみると、平成2年度は94.17%ですが、平成7年度93.32%(▲0.85)、平成12年度 91.35%(▲1.97)、平成17年度 90.15%(▲1.20)と緩やかに下がってきています。直近の平成18年度(速報値)は90.39%(0.24)と少し上がっていますが、対策を講じた成果なのか一時的なものなのかはまだわかりません。

国民年金は3人に1人が未納状態なので、それに比べたらかなり高い収納率となっていますが、加入が義務でも10人に1人は払っていない状況です。第二の年金にならないよう、各市区町村には早めに対策を講じてもらいたいものです。

医療保険加入の新たな意味

多くの人は病気やケガで入院・手術をした時の治療費支払い等に備えて医療保険やがん保険に加入しています。

医療保険やがん保険は遺族への死亡保障ではなく、自分自身が長生きしていく為の保障になりますが、これだけ医療費の未払いが増えてくると、今後は医療機関にとっても安心する為の備えになってくる様な気がします。

健康保険の滞納がなく、医療保険やがん保険にも加入している患者であれば、医療機関にとっては治療費支払い能力がある患者と判断できます。逆に健康保険は滞納していて、医療保険やがん保険には何も加入していないような患者だと、治療しても医療費を払ってもらえないかもしれない不安が付きまといます。

医療機関に保険証券の提示を求められる時代が来るかも!?
医療機関に保険証券の提示を求められる時代が来るかも!?
患者サイドのモラルが更に低下していく様であれば、医療機関は、入院・手術給付金を医療機関が直接受領できるようにしたり、受診前に保険証券の提示を求めたりして、未収対策を講じていく必要が出てくるでしょう。


教育の現場では、「道徳は受験に関係ないから、道徳の授業はいらない」と主張するモンスターペアレントがいるようですが、医療費未払いの実態をみると、道徳の授業をなくすのではなく増やして、当たり前の事からしっかりと教育していく必要があります。そして大人たちにもモンスターにならないよう、社会教育が必要です。

医療費の未払いはごく少数の人が起こしている問題です。真面目に健康保険料を払って、医療保険やがん保険に加入している人が損をしない社会であることを願います。

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【関連リンク】
第6回医療機関の未収金問題に関する検討会議事次第(厚生労働省)
どう変わるの?高額療養費制度(All About 医療保険)
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