社会保険庁の失態による年金問題や年金未納率の高さが世間を随分騒がせていますが、実は健康保険や医療費の世界でも問題を多く抱えています。

健康保険は国民全員が加入するものですが、年金と同様に多くの未納者が存在しています。医療の現場では、医療費を払わない患者が多く存在しています。生活が困窮している弱者ならまだしも、支払い能力があるにもかかわらず、支払う意思のない人もかなりいるようです。その実態を確認してみました。

医療機関1施設あたりの未収金4,581万円!

医療機関は未収金に頭を悩ませています
医療機関は未収金に頭を悩ませています
厚生労働省の医療機関の未収金問題に関する調査では、1施設あたりの未収金の平均値が平成18年度末で約4581万円、件数で31.5件となっています。未収金の中には驚く事に正常分娩も多く含まれています。出産費用よりも大事な支払いって何なのでしょうか?

未収の主な理由な次のようになっています。
  • 分納中または分納の交渉中
  • 生活に困っており、自己負担分の医療費を支払う資力がない
  • 第三者行為により支払い方法が未決定
  • 支払う資力はあるが元々支払う意思がない
  • 回収の働きかけをしていない為、理由がわからない

医療費を払わない悪質な具体例

厚生労働省の医療機関の未収金問題に関する調査では、アンケートへの自由記述で医療費を払わない患者の具体例も挙げており、悲惨な状況を伝える為に驚きの例をいくつか紹介します。

■虚偽の名前や住所による受診
  • 過去3年間で3回も保険証の氏名を変更し、毎回救急車にて夜間救急外来に別人になりすまして受診した。
  • 初診から虚偽の住所・電話番号で受診した。
  • 偽名・偽住所で、身分証明書の提示もしない。
■受診後に患者が転居
  • 支払い能力は十分にあったと考えられるが、催告に応じず文書催告にも返事がなく、後日転居先不明で戻された為、自宅を訪問したところ、家は売却され既に転居していた。
  • 退院後、通院が必要な期間のみ少額分割での支払いがあり、通院が必要なくなった後、すぐに住所・電話が変更されていた。
  • 転居を繰り返していて居所が判明しない。


医療費を払わない驚きの例はまだまだあります。次のページでさらに紹介します。