がん対策は検診の受診が最も大事!
話を伺ったアフラックの永江さん |
ガイド:
がん対策のポイントは何ですか?
永江さん:
2人に1人ががんになると言われている日本では、がん検診を受けることが重要になってきます。しかし、現状では受診率がとても低いので、懇談会ではこの受診率を国の計画に従って、まずは50%以上にしていきたいと考えています。
※財団法人がん研究振興財団のがんの統計2008年版によると、生涯でがんに罹患するリスクは、男性が51.2%で約2人に1人、女性が38.5%で約3人に1人(2002年の罹患データに基づく)となっています。
ガイド:
がん検診を受けると、かなりがんによる死亡の低下につながるのですか?
永江さん:
検診で発見されたがんの生存率は、そうでない場合と比べてかなり高くなっています。
部位別、発見経緯別5年相対生存率 |
部位 | 検診 | その他 |
胃 | 87.8% | 53.5% |
結腸 | 92.6% | 63.8% |
直腸 | 1,681 | 1,715 |
肺 | 45.8% | 16.3% |
乳房 | 92.8% | 83.7% |
子宮 | 94.1% | 71.3% |
資料:財団法人がん研究振興財団『がんの統計2005年版』より |
ガイド:
でも、一口にがん検診と言っても何でも良いわけではないのでは?
永江さん:
がん検診と言っても、法で定められたものもあれば、健保組合等が独自に取り組んでいるもの、自主的にお金を払って受ける検診等があります。検査方法も検便やX線、CT、MRI、PET等があり、がんの部位による向き不向きやコスト面の違いがあります。一つの検診で全てのがんに対応できるわけでは勿論ありませんが、自治体でのがん検診にせよ、健保組合が実施するがん検診にせよ、一定の年齢になったら、継続的に受診することが大切だと思います。
鈴木さん:
がんを完璧に防ぐことは難しいので、検診を受けることで早く見つけて、早く治すことを心掛けることですね。
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