入院・手術の費用はどこまで貯蓄でまかなえるのか

病気やケガで入院・手術をした時のために備える方法は、医療保険への加入だけではありません。その時に困らないだけの貯蓄があるなら医療保険はいらないと考えることもできます。

しかし、既に安心できるほどの貯蓄がある人や、貯める自信のある人ならまだしも、単に目先の保険料負担を嫌っているのであれば心配です。生活調査から家計の現実を一度確認しておきましょう。

貯蓄は△(三角)保険は□(四角)

貯蓄をすれば医療保険はいらないの?

貯蓄をすれば医療保険はいらないの?

基本的な保険の必要性について説明するのに、「貯蓄は△(三角)保険は□(四角)」という言葉があります。貯蓄は貯め始めから目標額に向かって三角形のように徐々に積みあがっていきますが、貯まるまでに時間がかかります。一方で、保険は加入した時から必要な備えをすぐに確保できます。

例えば、将来の医療費負担に備えて100万円貯めようと考えた場合、貯め始めの頃はまだ少額であり、その時にもし入院でもしたら、おそらく貯金では足りず、借り入れをするなどして対応しなければならないでしょう。保険に加入している場合は、保険料の負担はありますが、早期に入院しても備えができているため、借入をするようなことは避けられるはずです。だから、保険は有用だという考えです。

貯まるが先か?入院が先か?

貯蓄と保険の考え方については別の意見もあります。若い頃は病気やケガで入院・手術をする確率が低いので、経済的負担になるような入院・手術をする頃までに貯蓄しておけば問題ないという考えです。さらに念のため、貯まるまでの期間だけ医療保険等の保障を確保しておけば、高い保険料を払って終身保障のような医療保険に加入する必要はないとなります。

しかし、この考えでは一定期間で医療費負担に備えた貯蓄を確実にしなければなりません。

次ページで、生活調査から平均的な貯蓄額や借入金額を確認してみましょう。はたして多くの家庭では、貯蓄で何とかなるほど貯められるのでしょうか?