2/2 初秋をホルモン焼きとオールドで愉しもう [ウイスキー＆バー] All About

コストパフォーマンス最高のオールド

ラベルも一新。かつての向獅子マークが復活。レトロな感じがオールドファンにはたまらんぞ

ホルモンの話からは離れるが、新しくなったサントリーオールドの話をしよう。
アルコール度数は43％。まろやかで華やか、そして飲み易さは変わらないが、より高級感にあふれ、深みというか熟成感が高まったような気がする。
キーモルトはシェリー樽原酒で、多彩な個性のモルト原酒と飲み飽きない大きな要素でもあるライトグレーンをブレンド。とてもバランスがよく、竹炭濾過によるまろやかさがある。そしてサントリーらしいエステリーな香味を満喫できる。何度もいうがウイスキーの香味表現でいうエステリーとは、花や果実を想わせる甘く華やかな印象を言う。
小売価格は￥1,680。わたしは安いと感じる。熟成感とバランス、余韻のよさからいえば、お買い得ウイスキー・ナンバーワンじゃなかろうか。
先日、知り合いの、やたらスコッチのシングルモルトばかり讃えるあるバーテンダーに、「ところでおまえさん、自宅では何飲んでんの」と聞いたら、「オールドです。あの味わいであの値段、最高ですよ。新しくなったオールドはまだ飲んでいないんですが、よさそうですよね」というではないか。なんだ、わかってんじゃんか、と少し彼を好きになった。

自宅で飲むのに最高だが、わたしは居酒屋をはじめとした料理店でも定番ウイスキーとして入れて欲しいと思う。ロック、水割り、ハイボールと飲み方は問わない。

味噌漬け豚トロは旨いよー

味噌漬け豚トロも忘れずに食べなさい

『よっにくいねぇ』では以前のオールドでホルモン焼きを食べたが、角瓶のハイボールとは違う、しっとり、しなやかな甘さがオールドにはある。塩、味噌、柚子胡椒といったタレが変わっても、しっとりしなやかな香味はすべてに心地よい感覚、余韻をもたらす。
今年の秋はさ、まずホルモン焼きとオールドからはじめなさい。食欲の秋とか秋の味覚とかいろいろ言うけれど、夏の疲れを癒し、秋を愉しく過ごすために、とりあえずホルモンで滋養を採りなさい。

ひとつ忘れていた。『よっにくいねぇ』の味噌漬け豚トロ、豚トロとゴーヤの塩チャンプルー（どちらも￥650）がまた旨いんだよ。店にいったら、必ず食べるんだよ。わかったね。それと立呑みじゃなくて、いまは椅子が揃ってるよ。

17回西新橋『よっにくいねぇ』立呑み店も是非一読いただきたい。